4/30
中国山地の川
時間
14:00-17:00
釣り人
じゅんさん
スタイル
岸釣り
天候
雨のち晴れ
気温/水温
℃/℃
風向き
無風
水面状況
クリア
新緑に包まれる渓へゴギを釣りに行ってきました。ゴギはイワナ属の亜種で、地方名のような珍しい名前ですが和名です。外見の特徴は明瞭な虫食い斑紋が鼻先から背中まで散っていること。たしかにいつも釣っている近畿河川のニッコウイワナと明らかに違います。そして生息場所は中国山地の一部とのことです。釣り上げることには自信がありました。渓流に生息するイワナ属であるからして、伝家の宝刀S45があれば問題ないはず。最大の難関は生息場所を突き止めることです。誰かに聞きゃ早いのに、自分の実力を試したいがための単独探索です。繰り返しになりますが、実績を重ねてきたS45があれば大船に乗っているようなものです。中国山地は平均して低い山が連なっているため、できるだけ等高線が狭くなった急峻な山の谷を目指します。その理由は、イワナ属はそういった場所でも生きていけるであろう魚だからです。日券を購入できる場所で地図を確認すると、僕が狙っていた山は完全に放流区域と外れており、天然分布域ということになります。ただし魚が居るかどうかの保障もありません。谷の場所は標高が高い位置というより、奥深い場所にあるといった方が適当です。車で尾根の間を延々進み、地図を確認しながらでも迷い、行き止まり、方向感覚を失って自分の位置がわからなくなったりで大変でした。『この先ガソリンスタンドなし』といった看板まで出現して、なめとったら本当に・・・笑い話になりますよね。そしてたまたまたどり着いた行き止まりが、後に自分が狙っていた谷だと知りました。車を停めて、川を覗きます。透明度が高い小さな淵があり、まさか魚が居るはずないよな・・・と、不用心に近づき挨拶代わりにS45をダウンでほうり込むと、素早く追う黒い影!うそやん!マジ!?喰い損なった魚影は元居た水の落ち込みに隠れました。心拍数が上がり、身を屈めて慎重になります。シルエットと動きがイワナ属そのものだったからです。場所からしてもゴギに違いありません。もう一度同じコースにS45を投入。喰い損なったのは魚が捕食下手だからじゃなく、釣人側の責任ですので、しっかり喰わせられるようなトレースラインとアクションをイメージします。僅かな距離をトゥイッチで誘い、白泡ができたすぐしもの流れが強い流芯でS45を止めて漂わせました。すると黒い魚影が、慌てることなく疑うことなくS45を喰いました。水から抜いた瞬間、頭上にあった木にラインが引っ掛かり、目の前に魚がぶらんぶらんと揺れます。うそやん!マジ!?乾いた手で魚を触らない習慣があるため、咄嗟に魚を掴めません。どうすんのこれ!と慌てながらラインをほどき、無事に浅瀬に魚を浸けることができました。じっくり見るとゴギの特徴。感動のあまり手が震えます。その後は、いつものニッコウイワナ釣りと同じでした。釣人を知らぬであろう魚達の純粋さときたらもう・・・。流れに定位しているゴギの目の前にわざとらしくS45を垂らすとパクッ。こらこら!そんな簡単に喰ったらおもろないやんけ!と苦笑いな脈釣りそのまま。釣りすぎると感動も薄れてしまうので、熱が冷めないうちに早々に下山しました。ゴギは希少種とのことですし、釣れてくれたゴギ達はすべて元居た流れに帰しました。今回使用したS45はすべてシングル・フックに換装し、フック・サイズを二種類用いて、サスペンドorスロー・フローティングにしていました。できるだけ表層で喰わす方が視覚的にも刺激的ですし、釣り味が良いと思います。魚の喰い方もアグレッシブですしね。次に行くときはフランクサムマイクロにバシャッ!と飛びかかったらさぞかし面白いだろうなあ!なんて思いました。



lure
S45
釣果
fish
最大
cm

等高線を読んでゴギ釣りに出かけ、見事に釣り上げ立派です。
僕も等高線の間隔からから
魚のいそうな所を想像することがあります。
人が入ることも少なく、
上流に村落も無いところで河口から水源まで道路もない渓流です。
海から等高線の間隔が狭いので
場合によっては
海を眺めながら渓流釣りをする事が出来るようなところです。
多分行けば釣れるだろうと思えるところはありますね。
かなり重装備となり危険を伴いますから
行く人は殆どいないでしょう。
当然僕は行けません。
ありがとうございました。