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中禅寺湖
時間
5:00-18:00
釣り人
太刀川吉之さん
スタイル
ボート釣り
天候
晴れ
気温/水温
℃/7〜8℃
風向き
西の風
水面状況
小波〜波頭白く中波
御世話になります。ブラウン釣りたいなら、良いのは6月も中旬まで期間限定と、誘われ、この日は、友人とブラウンに挑戦。めったにない夜中出発(AM2時)。車中、魚についてやミノーの形状やリップ・アクションなどについて、おっさん少年二人は、熱く語りっぱなしで止まらない。ほぼ3時間、そのままのテンション上がりっぱなしで、到着。彼はバス釣りを経て、今はトラウト系に燃えている。今日は違う分野に、自分もお邪魔し、参加させて頂く。やるからには、釣りたい。実は、自分も2009・2010年と、この湖はブラウン狙い、3回目。追って来たのを見て終了、喰ったのを見て合わせたら早かったりと、過去一度もブラウンを釣り上げられてはいない。連続で撃沈。 今となってはかなり若い頃、ある時期、ブラウンが釣りたくて、管釣りで釣ったバリバリ養殖の魚を、これがブラウンかと喜んだ事もあった。嬉しかった。この友人が釣った、綺麗なブラウンや本鱒の育ちの良さ・美しさを披露されてきました。見たブラウンは全く別物だった。以前、友人は色々教えてくれました。中禅寺湖では、ブラウンの成魚放流をしておらず、稚魚で入れ、環境に合っているおかげで良い育ち・色合いになるのだと、そしてブラウン本来の野性に会える、だからこそこの湖は貴重であり、格別なのだと。今日のルアーのメインはミノー。断続的速巻き&しっかり止める事。(ペンシルで釣れないかと、以前、Jr.やファットサムを投げましたが、撃沈)しっかり、リールを止め、自分は一瞬竿を戻し、ラインが一瞬でもたるむのを目で見るようにしている。そしてグリグリッと巻く。サミング70FかSP、NEW90CWか、ナチュラルな動きが好まれればSF-60CWと思って向かった。前日、社員Aさんにもそんなメールをしました。そして、この時期の魚のポジションから言って、岸と魚の間にルアーを入れ、ボートが魚の眼に入る前の巻き始めに喰わせたいので、岸ギリギリのキャスト精度が必要。時期によりますが、ラージやスモールの岸打ちに似ている。で、いつもの桟橋から、5時頃出船。快晴で西の風強く、華厳の滝方面に吹いている。時折、白い波が小さくだが、ウサギのように飛んでいる。風の当たる岬、岸、風の当たり方も良し悪しあり、友人とどう回るか、相談。ここぞという要所要所の良さげな場所には、フライマン・ルアーマンが立ち込んだり、岬に立っている。そこには、行きたくてもマナー上、近づけない。平日なのに、結構な人気。この湖を、好きな人は少なくないのだ。人のいない岸・岬を打っていく。風裏も、ダメ元で気分転換にもなるので打って、ダメな事を実感。この場で追ってくるのは、ヒメマスか本鱒系の小型。しかも喰わない。と言うことは、強い大きいブラウンはテリトリーに居ないだろうと、友人とも会話し、自分達の中で整理が付いた。水も動かず、浮遊物・ゴミがルアーに付いてくる。やはり、風裏は無い。良い地形の水通しの良い、良い当たり方の風表を打つのみと、迷いが無くなった私達は、黙々と『岸ギリギリキャスティングマシーン』と化し、交互にリズム良く打って行く。一度打った場所はしばらく休ませ、魚が入ってくるタイミングを待つ意識で入り直す。 日が高くなり、風が強まった所で、お昼&仮眠をしっかりとり、午後の部に備える。二人とも、満腹・日陰の涼しい風の車中で、しばらく気持ち良く気を失った。深い短時間・快眠は、後々効く。 大切な時間だ。午後も、要所を打って歩いたが、なかなかバイトは得られず、数回、追ってきた虹鱒と、ブラウンも二人とも見てはいるが、喰わせられず。やはり、手ごわい。集中した時間はあっという間に過ぎ、もう、そろそろ今日の釣りも終盤だ、桟橋帰着時間はルールが夕方6時。2時間前、ラストポイントを何処にするか、どれだけ時間を割くか相談して、とうとう最後のポイントに向かった。ここで喰わせられなければ、今日はブラウンに会えずに帰る事に。まだあきらめるには早い。一発逆転かっ!のプライムタイム、まさしくファイナルアタックチャーンス!二人とも、言葉数が当然減り、打つ、巻く。自分は桟橋で見かけた多分ウグイ?ベイトのサイズから7?で喰うだろう、そして、しばらく銀プレートもホロの90CWもやったが派手過ぎたのか、釣れていない、 まだ日も強めに残っている事から、手にとってインスピレーションを感じた、アバロンチップサミング70Fを本日ラストに選んで、全てを託し、キャスト。もう変えない。風は弱くならず、時折横風、しかしストレス無く、距離もコントロール出来、まっすぐ飛ぶし、飛ぶ軌道が視界から消えにくい。アバロンの細かな鱗にも似た輝き。端まで打って反応無く、どうするか、まずいな、これ。 地形・風から言って、今日の一等地。ここにはきっと魚が入ってくると、確信があり、ここを選んだので、一回沖に出て、もう一度入り直し。これで今日は上がりだ。二人ともどっちが釣っても良い、来てくれ!と、岸ギリギリにキャストを心がけ、集中する。やはり、二人とも昼の仮眠が効いている。良いところに入った、着水、一巻き目は短め意識、グリッ、止め!でゴーン!!!グゥイン!と、水際で大きく水面がうねった。見えた魚はブラウンだ。デカイ!!ラストドラマは起こった。しかし、引きが重い、速い、主導権は完全に魚側、まずい!と、竿とリールで止めようにも横へ沖へ底へのされ、耐える時間となった。とにかく飛ばれないように、糸を切られぬよう、竿の曲がりと、急な走りをドラグと竿の角度で耐え、暴れが治まる向こうのスキを見て、間を詰め、また出ていくを繰り返し、時間を掛けて、ネットイン。獲った。デカイ!!!60オーバーに見えた、ブラウンは54センチ。出来すぎだ。 友人も魚の動きに合わせ、うまく操船してくれ、さすがだった。出来事にしばらく、放心し、こんな気分になると思わなかった。取りこんだ魚体は、ブリや新幹線、戦闘機を思わせた。各ヒレ・尾びれの広がり・大きさも環境に合っている証と思った。3年目にしてやっと、ブラウンを釣り上げ、友人も喜んでくれた。そして、喰ったのが、最後に祈りを込めたアバロンチップサミング70F、自分の喰わせるイメージとつながった事も嬉しかった。最後に、現在、この湖・また観光地としても、例の出来事で、非常に苦しんで居られます。ワカサギは合格が出たものの、それを補食するフイッシュイーター達は、持ち出し禁止、食用禁止。釣った魚が食べられない事で、相当な客様激減との事。当然ですね。今まで地物の魚を出していた食事も養殖物を出しているとの事。ボート屋さんのおじさんも、色々な話しをしてくれ、是非また来て欲しいと、おっしゃられた。微力ながら行きたいと思った。魚になんの罪もない。観光地の風景になんの変わりもなく、地元の人にもなんの罪はない。なかなか釣れてはくれない美しいブラウンに、また会いに行きたいと思いました。(友人とは、次回の約束済み。)次は、釣れるかなぁ。また行ってみます。失礼します。


lure
suming-70F ABALONE CHIP
釣果
1 fish
最大
54cm

美しいブラウントラウトを釣り上げられた事、
おめでとうございます。
宝石を散りばめた服を着たようなブラウントラウトです。
問題は釣った魚を食べる事が出来なくなってしまった事。
よく肥えた魚なのに食べられないとは太刀川さん残念でした。
持ち出し禁止ですから剥製にも出来ませんね。
次回も女神は微笑んでくれるでしょうか?
報告を楽しみにお待ちします。
ありがとうございました。