2014/1/22
SUM JIG MF-70CW


2014年一作目のリリース!

そろそろ次の釣果 あたりでボカシ無しにしようと思ってましたが、
そうは問屋が卸しません!と言ったところ。
ただでさえ困難を極めるこの時期にねぇ、
50アップで花を添えようなんてねぇ、
バスフィッシングはそんなに甘いもんじゃ御座いません。

そう、本日発表の新作は○秘Bこと
MF-70CW


(SUM JIG MF-70CW sample SUM山岡塗装)

当初の予定では昨年晩秋のリリース予定でしたが、
新作(FP-60CWやインサートプレートモデル)の
リリースが重なりすぎる事により少し延期した方が良いかと思い、
また、このMF-70CWにて
スタッフ自身がリリース前にどうしても結果 を出したかったのが・・・
その辺りについてはページ後半に書かせて頂きます。

どこまで近づけられるか

形状、アクション等、基本となっているのは
SUM Yamaoka Handmade SUM JIG MF-70
このアイテムをお持ちの方はその動きをご確認済みかと思います。
サム山岡のサムジグシリーズの中でも特にワイドにボディーを振り、
人間の視点から見てではありますが、
かなり艶めかしいアクションを有します。
あくまでもこれまでの経験から感じる印象でしかないのですが、
この動きを好む魚が居る事は間違いないと感じています。


(写 真奥 handmade MF-70/手前 MF-70CW sample サム山岡塗装)

しかしながら最近の業界の流れ(ほとんど知らないけど)とか、
話をする釣具店のスタッフさんの話からは、
例えばシーバスの場合、
ほとんど動かないのが主流でそれが良く釣れるのだとか。

この流れが正しいか正しくないかに答えは無いと思うので
ここでは論点にしないのですが、
MF-70が動かないルアーとは真逆に位 置する事は確かでしょう。

そしてMF-70CWですが、
バルサ製であるオリジナルモデルMF-70の最大の特徴である
ワイドなアクションをかなり再現できたと考えております。
勿論SF-60CWより振り(揺れ)が大きく、
SF-60CWの動きに物足りなさを感じてた方には心地良いかもしれません。
その一方でどうしても近づけきれなかった部分がある事も事実。
え?何だか気になります?
まぁ知らなければ知らないで済むかも?な違いではあります。
ハンドメイドモデルをお持ちの方は是非使い比べてみて下さい。
使い手好みもあると思いますし、もしかすると結果 も違うかも。
ただ、それ以前に差が分かるほど釣ってもらわないといけませんが。

さて、動きについては少しイメージしてもらえていると思いますが、
その他の特徴についてもお伝えしましょう。

う〜ん、なんと言っても飛距離!ですね。
基本的にSUM JIGシリーズはバルサ、発泡を問わずキャスタビリティーは優秀。
中でもMF-70系は最高峰に位 置する事間違いなし。
SF-60系もあのサイズにしてはかなり優秀ですが、
MF-70系は僅か10@のサイズアップにもかかわらず、
SF-60系を圧倒していると言えます。
このキャスタビリティーの恩恵は
多くのフィールドにて結果 として表れる事でしょう。

“いや〜重いんだから飛ぶのは間違いないでしょ”ですって?
そりゃあまぁそうです、反論もしません。
70@サイズで約14gあるし、あの形状ですから。
ただ、本当の違いは飛距離を出したその後に感じてもらえるでしょう。

ウェイトのあるルアーは探せばいくらでもあるでしょう。
問題はその泳層。
MF-70CWの特徴として比較的遅いリトリーブスピードでの使用が可能。
可能と言うよりは適正スピードと言った方が良いのかもしれません。
また自重とワイドな泳ぎにより波風がある中でも
浅いレンジで比較的使いやすいと言えます。
更に(止水の場合では)着水後のカウントダウンによってレンジを決め、
スローリトリーブで一定層をトレース出来るでしょう。
リトリーブスピードを早くすればレンジが上がり、
水面 直下を狙う事が出来ます。
FRY SUM 90CWもやや使い方が似ているかの様に思えますが、
適正スピードとレンジが異なるので使い分けがオススメです。

ではサンプルモデルの結果 を見ながらのご説明

実のところこのMF-70CWについては、
サンプルを一部の方にしか配らせてもらっていませんでした。
冒頭にも書きましたが、
同時進行の他のアイテムもありましたし、
それらの実釣をお願いしていた事もあります。

そんな中、最初にサンプルを送らせてもらったのはヌードルスさん。
現在は秋田の地で精力的に結果 を残してくださっております。
しかし、よく考えれば同時期にFP-60CWと
Fat sum insert plateもお願いしてましたっけ・・・

適材適所でアイテムを使い分け、シーバス&青物の釣果 を送って下さいました。

この時のヌードルスさんコメント

フラッシュバックとMF-70CW…
これらは遠投ができるので飛ばした先での使い分けができますね。
MF-70CWはフラッシュバックを使ってる方なら
違和感なく使える…気がします。
10/9のシーバス釣行はMF-70CWにて
フラッシュバックより下のレンジで反応した魚。
両日、同じポイント(橋脚明暗部)の似た状況で似たような攻め方をしました。

台風前、少し行ったのですがサーフでワカシが釣れました。
サムジグのMF-70CWはかっ飛びますね。
飛ばした先で沈ませないでゆっくり使えるのが良いです。

ヌードルスさんには更に高度なスキルについても連絡いただいているのですが、
その辺りはまたいずれ公開できればと考えております。

もうお一人最初にお渡ししていたのが、お馴染みmoa。さん。
早めにお渡しした一つの理由を挙げますと
四国八十八箇所巡礼のお守りに・・・ではなくて、
皆さん憧れのあの魚を釣りに行かれるとのお話を耳にし、ならばお供にと。
条件も悪かった様ですし、結果 は出ませんでしたが、
個人的には、なんだか釣れる気がしてならないのです。
そしてその後は苦戦必至の昨秋の琵琶湖で頑張ってもらいました。
moa。さんも同じく他のアイテムもお任せしている中、
このMF-70CWでも40アップを釣って頂いてます。
しかし、噂によるとサムルアーズのサンプルプレッシャーが、
必釣浪漫釣師moa。氏のスランプを呼んだとか呼ばないとか・・・

お次は昨年11月中頃になって急遽サンプルを託したZONさん。
話によると北海道に仕事で出張との事でした。
当然仕事の空き時間は釣り、狙いは大河のアメマス。
そうと聞けばMF-70CWを託さない理由は有りません。
元々イワナ系に効果 があると感じていた上、
川幅の広い河川で狙うとなればMF-70CWは理想的です。
結果 は良好、その日の最大魚がMF-70CWによって釣り上げられました。

基本的な使い方は、流れに漂わせながらのただ巻きの他、
軽くアクションを加えたイレギュラーな動きで誘いを掛けるのも効果 的でしょう。

そしてこれはあくまでもイメージの範囲を超えませんが、
MF-70CWは海アメやイトウにも効果 があるのではと考えています。

その他の方でサンプルを試してもらったのは、
昨秋琵琶湖遠征中だった太刀川さんと年末から使ってもらった番人石川さん。

太刀川さんは遠征中の一日レンタル。
ポイントが絞れていたので、
“ピンポイントで朝一の表層付近ただ巻きで釣ってや”
と託しましたが、
イメージ通 り40アップを釣ってくれました。

朝マズメのただ巻きは非常に効果 があると思います。
夜明けの好条件は時間が短いので
広い範囲をテンポ良く探っていくにも適しているでしょう。
また、巻きスピードも状況によって選択してもらえます。

石川さんはほぼ冬季に入った時点でお渡ししたところ
年末と年始に釣果 を報告いただいています。
それぞれルアーローテーションの中での結果ですが、
冬季のバス狙いにおいても十分使える事を証明してくれました。

最後はスタッフの釣果 より

11月に運良く釣り上げたこの魚(写真下)。
ヒットするイメージはある程度完成していたものの、
まだ青い空が明るい内、凪の湖面 の状況でまさかという感じでした。

もしヒットするならこんな感じだろうか・・・

この日も日中はすこぶるタフで、どこに行っても反応薄。
狙いを絞っていたピンポイントでも反応無く、
日が落ちるまではやや消化試合気分でした。
ただこのポイントは沖にも魚っ気があるポイント、
可能性は無いとも言えないか・・・

飛距離は50メートル位 か、
着水後少しカウントダウンさせてから
イメージ的には水面下2メートル位 をスローに泳がせている感じ。
記憶では5メートルから10メートル巻いた頃に
魚だとはっきり分かる明確なアタリでした。

実は自分自身これは初めての経験でした。
それはMF-70CWで初めて釣ったという事ではなく。
あの距離までキャストして、あの泳層で、あのスピードで
そしてあの地点でヒット、と言うのが初めてだった訳です。

昨年はその後、日中の釣りが行えず結局追加の結果 も出ていませんが、
今シーズンに大きな引出が増えたと感じずにはいられません。
そして今度の活躍が遠浅のあのポイントプリスポーンバスなのか、
真夏のあの浜の沖なのか、
今までは届かなかった沖のボイル直撃なのか、
秋の北西風をモロに受けたフルキャストの後なのか、
そう、忘れちゃいけない公魚絡みのこの冬の記録級なのか・・・

最終目標

そしてこのバスの結果 を踏まえた上で目標としていたのが冬のサーフでの鱸狙い。
数年前の冬に一度挑戦したっきりだったこの釣り。
当時はイメージ的にピンとくるアイテムも無く、
正直のところ手も足も出なかった領域です。

ただ今回は違う、飛距離と泳層共に申し分ないMF-70CWがある。
なんとかしてサーフの鱸を攻略して華々しくリリースが最終目標でした。

さて、このMF-70CW、イメージ的には離岸流の抵抗を受けにくく、
その点でやや扱い辛いという事の他、
絶対的な難点を挙げれば、
自分自身にサーフの釣りの経験がほとんど無い事くらいか・・・
(一番の問題とも言える)
しかし、経験が浅いとは恐ろしく、
それ以外に不十分な点は見つからない。
実際にフィールドで試してみても悪くないし、
MF-70CWを上手くコントロールし水面 下を漂う魚達を演出できれば、
良い結果が生まれるとのイメージです。

結果 的には幸運にも一本の魚を手にすることが出来、
ある程度の目標は達成できましたが、
欲を言えばもう少し冬の波を感じられるポイントで釣りたかった。
そして昨年に試せたのはナイトフィッシングのみ。
出来れば今年は日中にも水面 直下で食わせてみたいところです。

また、ソルトウォーターでは鱸や青物以外にも
ヒラメやコチなどでも結果 が出るのではないかと期待しております。

 

今回もすっかり長くなってしまって申し訳御座いませんでした。
本当はもっと詳しい話(チューニングなんかも含めて)も書きたかったんですが、
毎度下手な文書をしつこく読んでもらうのも失礼な話です。
故に後は皆さんの使い込みに期待するのみ。
フィールドでの新たな発見をよろしくお願い致します。

では今回のカラーラインナップを御覧頂いて締め括らせていただきます!

SUM JIG MF-70CW

SPEC

Length:70mm
Weight:about 14g (sinking)
Hook:#6
Price: ¥2310-(税込み)

サムルアーズショップにて1/24日夕刻発売開始

サム山岡の一言

飛距離が増すと陸からの釣りでは有り難い。
カヌーでの釣りの場合でもそうですが、
陸からの場合は余計飛距離が欲しくなります。
良く飛ぶと夜釣りの時も使いやすいが重くなるとばれやすい。
1センチ違いの体積差を魚はどう感じるだろう。
興味ある方は使ってみて下さい。