2016/11/12
New SUM VIBration


98日ぶりのご報告は

決してサボってた訳では御座いませんので!
98日の間にはサムルアーズにとっての様々なニュース?
とかはあった訳でして・・・
まぁこれが業務的にはBADな内容も多々ありましたし、
その影響で生産が滞ったりとかしまして、
皆さんには大変ご迷惑をお掛けしております。

CW(サイコウッド)シリーズの再生産も
来期には再開出来るかと思います。
なにぶん相変わらず非力なサムルアーズ、
長い目で見守って頂けますと幸いです!

さあさあ本題ですが、
遂に新作を発表すべき時がやって来ました。

何ヶ月間“○秘”で通してんねん!
と自ら突っ込みたくなるくらいに引っ張りましたが、
もう皆さんも“○秘”が何かは見当が付いてましたよね。

昨年秋には上州屋滋賀栗東店さんのイベントでも展示し、
今年のMAVイベントにも持って行ってました。

New SUM VIBration

ご覧の通り、久しぶりのインジェクションモデルなんです!
プラ化したのはチャンクSSR以来になるのかな〜?
もう10年以上?になるので忘れました・・・

計画自体は随分前から進んでいたのですが、
リリース時期や協力会社サイドの都合もあり、
この秋に照準を合わせたと言ったところです。

Made in・・・

因みに今回のNew SUM VIBrationは中国にて金型を制作しました。
今では中国を含む海外生産については
釣具業界以外でも誰も驚かない時代になりましたし、
釣具においては日本製に全く劣らない製品も生産されています。


(台紙にもはっきり記載してます)

弊社の現状(国内生産キャパシティー)を考えても、
この選択は避けては通れないのが現実と考えます。
また、重要な製品の基本性能に関しては、
一年以上に及ぶ実釣テストの結果では全く問題なく、
安心してご使用いただけるレベルに達していると思います。
しかしながら今後も検証を続け、
マイナーチェンジや仕様変更等を行う可能性もあります。

そして今回の量産化が問題なく継続されれば、
今後は他のアイテムのインジェクション化も進めていく予定です。
勿論、製品化にはしっかりと時間を掛けて、
自分たちが納得できるアイテムをお届けしたいと考えます。


(プラ製だとクリアー系ラインナップが嬉しい存在)

さて、その一年以上に及んだ釣果の蓄積を
早速にも披露させていただきたいところですが、
毎度の事ながら下手くそな解説を少々・・・

旧CWシリーズの限界

2007年にCWシリーズとして誕生した旧SUM VIBrationは、
サム山岡ハンドメイド“F8バイブ”を原型とし、
素材を変えて量産化したモデルであり、
複数回に渡る素材の変更や内部ウェイトの変更を重ね、
数年間に渡り販売してきました。


(旧SUM VIBrationはリリース直後のロクマル報告もあった)

これまでに多くの方々にご愛用いただき、
様々な釣果報告もいただいてきました。
スタッフ自らも思い出に残る魚を手にしてきましたし、
信頼のおけるアイテムの一つだったと言えます。

しかしながら、この旧SUM VIBrationは
生産の難しさや製品の均一性にやや問題を抱え、
量産に不向きであることも事実でした。
結果として販売価格も高くなり、
様々な面でユーザーの皆さんの負担も
大きかった事と思います。

サムルアーズ独自のコンセプトや
ハンドメイドに近い魅力を表現するには、
ある意味CWシリーズも理想的ではありましたが、
快適で安定した使用感を重視するならば、
やはりインジェクション化を行うのが現実的です。

ただ問題は構想通りのラインナップが、
作り出せるかどうか・・・

そのラインナップの一角がこちらの

SUM VIBration 75F

ラインナップ中の注目モデルで
旧SUM VIBration(75mm)には無かったというか
作れなかったモデルになります。

そして上記にもありましたサム山岡ハンドメイド
“F8バイブ”の血統を受け継ぐのは
やはりこのフローティングタイプでしょう。

今回のインジェクション化では
このモデルの完成度が非常に重要な課題でした。

第一に問題だったのは使用感です。

飛ばす

まず、必要最低限のキャスタビリティーを備えているのか?
フローティングタイプは当然の事ながら浮力が必要になりますが、
ルアーのバランスを取る為にも
飛距離を出すためにも
ある程度のウェイトを搭載する必要があります。

旧SUM VIBration(75mm)では
ボディー素材の比重の関係で
フローティングでは十分なウェイトを搭載出来ませんでした。
その後SUM VIBration 85Fをリリースしたのは、
ボリュームによる魚の反応を犠牲にしてでも
何とかしてフローティングタイプを制作したかったからに
他なりません。


(ボリューム感あるオリジナルボディーフォルムのSUM VIB 85F)

SUM VIBration 75Fはフックを含む総重量が約9gであり、
キャスタビリティーに優れているとは言えませんが、
陸釣りアングラーの戦力に十分成り得るレベルではあります。

またSUM VIBration 85Fに比べてボディーのボリュームも小さく、
様々なフィールドで結果が望めるサイズとも言えます。

巻く

そして次は、リトリーブ中の安定感です。
これもウェイトの搭載量が関係してくる問題ですが、
こちらもクリアー。
かなりのスローリトリーブでも
気持ち良くボディーを震わせ軽い引き抵抗で水を捉えます。
但し、一般的なシンキングバイブレーションとは異なり
フローティングミノーの様な存在ですから、
リトリーブ中にやや傾きが生じている場合があります。
その際はラインアイのトゥルーチューンをお願いいたします。

合わせる

更には浮力に余裕があるのか?
フローティングタイプのメリットは、
浮力(を弱める為)の調整が可能である事にあります。
特に近年、多くのユーザーさん達が
浮力の調整に気を遣っておられます。
これは浮き具合を調整すると言うよりも、
トレースするタナを合わせたり、
アイテムのリトリーブスピードを調整する為でもあります。
SUM VIBration 75Fは、浮力にまだ余裕があり、
フィールド条件や狙い方に合わせた
スローライザーやサスペンドタイプへの調整が可能になります。
よって厳冬期のハンドル一回転10秒巻きにも対応できるかと思います!
因みに淡水の場合では、
鉛1グラム程度の追加でサスペンドタイプになります。

オリジナルスタイルで

現在、バイブレーションプラグというのは、
概ねがシンキングタイプで、
飛距離の重視とトレースは沖の中層からボトム付近でしょうか。
(スンマセン、そうなのかなと想像してます!)
これは当然バイブレーションプラグに必要な性能ですし、
その性能があって初めて
魚のコンタクトがあるフィールドも多いでしょう。

故にフローティングタイプの存在価値は見逃されがちですが、
実際には使い方、ポイント、状況次第で、
かなり効果的、効率的に結果を導き出してくれると言えます。

使い込んでいただければ、
バイブレーションプラグの新しい一面に出会える事間違いなしです。

 といったところでそろそろ・・・

蓄積された結果に加えて

まずはシンプルの番人石川さんによるレビューを!


(一本目のランカーは昨年10月)

フローティングモデルにおいては
“浮く”性能を生かした魚へのアプローチが出来ます。
着水後に魚を寄せる間合いを取ることも出来るし、
これまでに狙いきれなかったシャローレンジでの
バイブレーションゲームが可能となります。
今回のフローティングモデルは
これまでのフローティングモデルよりも浮力が高いので
スローリトリーブで引き波を立て引くことも出来るし、
ロッドアクションでダイブさせて
浮き上がりで喰わせることも可能でした。
スローなトップウォータゲームのアイテムとしても使えるし、
何よりも冬季のスローな釣りや
ナイトフィッシングのデッドスローリトリーブにとても有効です。
貼り付けるタイプのウエイトチューンで
スローライザーも効果あり。

具体的には、昨年秋に流れ込む大きめの河川で、
流れの中に75Fをキャストして、
流れの中をリーリングせずに流れでルアーを泳がせ、
ロッドで通すラインを変える。
途中ラインをフリーにして下流へ少しずらして
またラインを張って泳がせる方法で釣れることがありました。
本湖ではどちらかというと、
波が有るときにスローに巻いて釣れていました。

冬季のサミング90CWを使いたくなる時期には
75Fをスローライザー(+0.3g)に調整した物を
デッドスローのただ巻で使用し、使用感も良好でした。



今年の梅雨時期には、
春にリフトアンドフォールで釣りが出来たエリアも
ウィードも伸びはじめ釣り辛く、
更に狭くなった水面とウィードの間を
ストップアンドゴーで釣ることが出来ました。
また、スローに巻ながらチョンチョンとロッドアクションし
浮き上がる途中でひったくって行くようなバイトも多く、
チャンクとローテーションしながら釣る事で結果が出ました。


(75Fは流れの中でも使い易かった)

石川仁志

上に紹介させてもらった石川さんの釣果は、
ご覧の通り45UPのみという全体の釣果の一部である事と
他のアイテムを含むローテーションの中での釣果である事も
加えてお伝えしておきます。

そして、他にも実釣をお願いしていた方がおります。
レポートコーナーをご覧の方は御存じHAMA-Kさんもさすがの実力!



(一番下の魚は6月23日昼間の56センチ。)

HAMA-Kさんも掲載させてもらった以外の釣果が多数あります。
HAMA-Kさんは特に昼間の釣果も多かったので、
デイアングラーにとっても頼もしい結果です。
11月5日のレポートで登場していた○秘も75Fなのです。

さすがのお二人はご覧の通りの結果ですが、
つい先日から使い始めてもらった山口さんも
11月2日にランカークラスをヒットされてますし、
その他数名の方が小型ながらもそれぞれに結果を出してくれています。
(写真を掲載できなくて申し訳ありません)
その中には社員Aが含まれているとの噂も・・・

ここまでくれば貴方が手にするSUM VIBration 75Fでの結果が
保証されたも同然かな?


(サムルアーズらしさと実力を兼ね備えたカラーラインナップ)

さて、これにてNew SUM VIBration第一弾、
75Fモデルの発表を終了致します。

そうです、次なる発表(12月予定)ではシンキングモデルが登場!
この結果(バスだけじゃない)もなかなかに刺激的でっせ〜

SUM VIBration 75F SPEC

Length:75mm
Weight:8.9g
Type:Floating
Ring :#2
Hook :#6(前後共通)
Price:¥1400-(税別)

サム山岡の一言

2月下旬か3月の上旬の琵琶湖木浜でのこと、
現場で会う釣り人とバス釣りをしていたのですが、
調子が良くなく5号水路に移動しました。
着いて間もなく道路側の石垣でミノーで上手い具合いに35センチ位が連発、
知人を呼んで並んで釣りましたが沖でも釣れるんです。
気温が急上昇してきたからかもしれません。
そこで出来たてのバルサのF8バイブを使ってみましたが釣れました。
F8バイブで釣れる確信を持ったのがその日、今から20数年前になります。

陸からもカヌーからも釣れました。
カヌーからは場所を移動しながら適当に4メートルライン付近でしょうか、
投げれば釣れる日もよくありました。
投げて巻くだけで釣れるんですから楽すぎます。
ただFでは不足の時もありSSもつくりました。
釣れることが分かれば釣れないときの新しいルアーを考える。
だから使用回数が減ります。
使用して釣れれば良しの人と違い
食いついてくれて“なんぼ”の我々との違いです。
出来れば近日中に先日の大荒れの低活性の時、
2度バイトがあった所へ行ってニューサムバイブで
釣ってみたいと思っています。

New SUM VIB 75Fの発売は
11月15日夕刻サムルアーズショップにて開始致します!