2016/4/19
完成!NEW sum-stick 後編


申し訳御座いませんが、
Light Trip 55L-CSCHE、52UL
-CSCHE共に
即納分の受注(取り扱い店様含む)を終了致しました。
これよりのご予約分は追加生産後のお届け
となります。
尚、現在のところ追加生産時期は未定です。

Light Tripを最初に見た時、
多くの人がその華奢なブランクスに不安を覚えるようです。
勿論自分たちも最初はそうでした。
力と力の勝負的な近頃の流行とは真逆と言ってもよい見た目ですから。

しかしながら、そんな皆さんも実際にLight Tripを手にとって、
我々スタッフがティップを握り、力一杯引き下げた瞬間、
その張りと粘りとパワーを併せ持つ、
今までに経験したことのないブランクス特性を体感し、
少し世界が変わります。


(手前は旧Light Trip G52)

なんでしょう
“これだったらイケルかも”とか、
“これで釣ったら今以上に面白いかも”とか、
皆さんそれぞれに色々なイメージが沸き上がってくるようです。

また、同業者の方々とも話す事も多いのですが、
“この粘りと張りでタイ釣ったらエエで”とか、
“アマゾンに本当に必要なのはこれですよ”とか・・・
普段の自分達の釣りとかけ離れているので、
ほほ〜そうなんですか!としか返答できないんですがね。

いや、まぁ取り敢えずは身近なところで、
実際にLight Tripでどんな魚を釣ってきたかという話を・・・

こちらの魚は昨年秋にアングラーTokkunが釣り上げた90オーバーのイトウです。
ウ〜ン、これは身近ではないか。

ロッドは最も初期型のLight Trip G52です。
実はこの竿、サム山岡と社員Aが10数年前から使っていた竿なんですが、
Tokkunが自ら修復してくれた後、何故だかそのまま彼が所有・・・
カーボン繊維にかなりヘタリが出ているとか文句を言いつつも
どうやら彼のお気に入りになっている様です。

昨年の北海道釣行では他にもLight Trip wG52でこの魚とか、

Light Trip G52ULでこの魚とか。

こちらの動画は期間限定公開になります。

本当に身近なところでは

バスでの結果は近年のレポートコーナーでも
ご覧頂いているので敢えて紹介はしませんが、
琵琶湖の浜のロクマルクラスであれば、
問題ない事はご理解いただけるでしょう。

他には河川でのシーバス狙いにも使用していますが、
80UP位までならスタッフも釣り上げてます。


(面白い顔して喜ぶ社員A G52にて)

小規模河川とは言えこの魚を釣った日は増水中で
取込には結構時間を費やしました。
護岸された手前に流芯があり、魚が重い重い!
そんな中でも最後はショートロッドの優位性と
ベリーの粘りとバットのパワーで
サミング70の#6フックを伸ばされることなくランディングできました。

その他スタッフが釣り上げた大き目の魚となると


(鱈腹アユを食べているであろうビワコオオナマズ G52にて)

ビワコオオナマズでは小さ目?の80UPのくらいでしょうか。
この魚は表層でヒットした後、一気に水底まで潜ります、
そこだけ耐え凌げば問題ありません。
暴れさせずゆっくり時間を掛けて寄せれば良いだけ。
旧ライトトリップのページには
メーター級のビワコオオナマズをG52ULで釣り上げられた方の写真もあります。

決して多くはない自分の経験からで申し訳ないのですが、
魚との格闘に関してはまだLight Tripの限界を感じた事がありません。

旧Light Trip、New Light Trip共に
焦らず強引な取込みさえしなければ、
相当なサイズの魚と渡り合えるかと思います。

今後New Light Tripで挑戦したい魚を挙げれば、
岐阜河川本流のビッグレインボーに大イワナ、モンスターブラウン。
海では南の島のガーラやタマンなんかがターゲットです。
あ、そうそうサクラマスもNew Light Tripで挑戦したい魚です。

いや、実は既に先日の日野川(福井県)釣行で初陣を飾ったのですが、
河川規模的にも使用感が良好で、
サクラマスを手にするのもそう遠い話ではないな、と考えていた矢先。

昨晩うっかり?お貸ししたNew Light Tripにてこれですわ・・・


(ルアーはsuming-70S)

Light Trip 55L-CSCHE サンプルモデルにて
2016.4.19 早朝 九頭竜川(福松橋下流)58.5cm

まいったな〜・・・全く想定外の展開が今朝おきました。

ヒットポイントからして結構な瀬のポイントで、
多分フックも純正フックのままだと思いますから
良く持ち堪えたのではないでしょうか。
ん?アングラーの腕がいいってのも有り得るのか?

何はともあれ、嬉しくタイムリーな結果です。
有り難うございました!

刺さる前は凌ぐ

予想外の出来事に話がそれましたが、
サクラマスについても以下の内容は当てはまるかな?

この竿の重要な特徴として
至近距離でのヒットやヒット直後の強烈な突っ込みに対して、
ティップとベリーが上手く吸収してくれる点が挙げられます。

フックは刺さりきる前に伸びてしまう事が多いと考えられますが、
ロッドとラインの特性によってその一瞬を凌ぎきるケースも多々あります。

New Light TripではPEラインの使用を想定して
Kガイドを標準設定していますが、
ナイロンラインでのご使用も推奨いたします。

耐久性能不明

イトウの部分でも書きましたが、
10年程経ってもまだ十分に使用可能です。
ソリッドですから当然ですが、
踏んでも折れなければ、
うっかり打ち付けても簡単には折れないでしょう。
過去の破損報告で
完全に竿が折れた原因は、
ドアで挟んだ以外には確認できておりません。

自分自身もヒヤッとした経験が何度もありますが、
全て破損は無し、塗料やロゴが剥げたか、
ガイドにひびが入った位でしょう。

経年劣化でフェルール部分にぐらつきが発生し、
接着し直したことはありました。

New Light Tripおいても今のところ不安らしき部分は見あたりませんし、
何か起きてもほとんどは修復可能でしょう。

ご注意点

Light Tripに慣れた場合の問題が一つ挙げられます。
我々は結構ラフにLight Tripを扱っていますが、
その感覚でチューブラータイプのロッドを使用してしまうと、
うっかり破損させてしまう事が起きかねません。
決してチューブラータイプに問題があると言っている訳ではありませんので、
誤解無きようお願いいたします。

 

それでは最後にLight Trip 55L & 52ULについて書き残したことを。

Light Trip 55L-CSCHE

ブランクスがカーボンソリッドである事以外の仕様が
ほぼ全て見直されています。

長さ、ガイド、リールシート、グリップの変更は前編に書きましたが、
ガイドの位置も変更されています。

グリップの長さについてはスタッフが握ってこの様な感じです。

グリップを変更した理由としては、
ガングリップ用コルクの調達が難しいという事以外に
ガングリップの使用に不自由を感じるアングラーが多くなった
という事が挙げられます。

サム山岡やスタッフの場合、
もう30年以上ガングリップタイプやシングルタイプを
使い続けてきた経緯がありますので、
現在でも全く問題ないのですが、
ダブルハンドによるキャストが主流になり始めてからは
シングルハンドでのフルキャストが困難なアングラーも
多くなっている様です。

よって、NEW Light Tripは
グリップエンドに片手を添えられる程度の長さに設定しました。

この長さについてはルアーにアクションを加える際に
グリップエンドが肘などに極力接触しない長さに調整しています。

リールシート部分については、
現在多くに使用されているモデルにて、
ほぼ全てのリールの取り付けが可能となります。
唯一の問題点としては太鼓型リールを取り付けた場合に
ややパーミングがし辛くなる事でしょうか。


(左はCALCUTTA CONQUEST 100、右はLT6)

昨年夏から旧モデルと様々なフィールドで使い比べていますが、
想像していた以上に馴染んできています。
湖西でのフルキャストの際には
これまでと同様にシングルハンドでのキャストですが違和感は無し。

最近になってNEW Light Tripが優位だなと感じたことは
中距離でピンスポットに打ち込む際、
ダブルハンドでキャストしていますが、
キャストが下手なスタッフでも正確性が増します。
更に腕と肩への負担も明らかに軽減されています。
40代半ばともなると無視できない部分ではあります・・・

Light Trip 52UL-CSCHE

実は結構多くの方が待ち望んでおられたULアクションの再販。

旧モデルから見直された点は55Lと同様リールシート&グリップ回り、
ガイドはKガイド仕様となっておりガイドの径も一回り小さく変更、
ガイド位置についても見直しました。
この事によりブランクスの特性が生かされた張りが生まれ、
切れ味も増しています。

グリップの長さは55Lよりも短くなっていますが、
グリップエンドに指が添えられるくらいです。
実際のところULはダブルハンドでキャストする場面を想定していませんが、
子供や女性アングラーには扱いやすいのかもしれません。
それと見た目に短すぎるグリップだと、どうもバランスが悪くて・・・


さて、性能の話になりますと、
Light Trip G52の誕生もベースとなっているのはULモデルなのです。
強風の湖西の釣りにはマッチ出来なかったのですが、
Lモデルに負けず劣らずの幅広いフィールドにて使用が可能です。

まだ60UPは掛けたことがありませんが、
50センチを超えるバスには十分に対応できます。


(2015.8.4 使用ルアーcotocas、NEW Light Trip UL プロト)

こちらは昨年シンプルの番人石川さんに試釣してもらった際の50UPですが、
ファイト中に感じたのは“バレる気がしない”という感覚だったそうな。


(2015.8.6 使用ルアーcotocas、NEW Light Trip UL プロト)

柔らかい分、一気の突っ込みにも反発しづらく、
魚を暴れさせないと言った感じでしょうか。

時には魚に主導権を奪われ、為されるがままという場合もあるでしょうが、
ユーザーさんの中には大物に一旦伸されるのを楽しむという方も・・・

エリア&ストリーム、そしてソルトにも

基本的にはスモールプラグの使用に向いています。
最近では渓流での使用も多くなっていますが、
スピニングタックルに比べて手返しが良く重宝しています。
渓流トラウト専用設計ではないのでベストとは言い切れませんが、
S45cwやsuming-50cwの使用に対応出来ていると思います。


(2016.3.5 NEW Light Trip 52UL サンプルモデルにて in 蒲田川)

また、エリアフィッシングのプラッキングにもお勧めです。
エリアであればミノーはサム山岡ハンドメイドF8.5でも問題ないですし、
サミング70クラスは非常に使い易いアイテムです。
また、フランクサムCWマイクロなどの操作も快適で
多彩な動きを無理なく演出可能です。


(NEW Light Trip 52UL サンプルモデルにて in MAV)

これらの魚種以外にもソルトの小物、
アジやセイゴ、メッキ釣りにもピッタリなロッドです。
そして想定外の大物ヒットにも?!

総括

毎度の事ながらダラダラと書いてしまいましたが、
新旧Light Trip シリーズの柱となるコンセプトは変わりません。

タフでありつつも必要な操作性を犠牲にせず、
この一本(いや二本かな?)で様々なルアーフィッシングを楽しめる。
スタイルは陸っぱりでもフローターでもカヤックでも、
バスボートからのプラッキングでも。
操作するアイテムもサムルアーズアイテムに限らず、
様々なルアーが扱いやすく。

Light Tripの存在はメインロッドとしても成立しますが、
緊急事態のサブロッドとしてもお勧めできます。

どんな場面でも一本あれば安心できるロッド、それがLight Tripなのです。

販売方法に関しまして

前編を公開しました後、既に多数のご注文を頂いておりますが、
現在も“NEW sum-stick Light Trip serise”のご予約を受付中です。
後日受注完了のご報告を差し上げます。
また予定納期に関しましては、5月中旬頃ご連絡差し上げます。

Light Trip 55L-CSCHE

Blanks:carbon solid
Length:5'5"
Weight:約105g
Lure weight:6-14g
Line:8-14lb.

ガイド : SiCステンレスKガイド
生産国:日本製
価格:¥41000-(外税)

Light Trip 52UL-CSCHE

Blanks:solid carbon
Length:5'2"
Weight:約95g
Lure weight:4-10g
Line:6-12lb.

ガイド : SiCステンレスKガイド
(トップガイドのみチタン)
生産国:日本製
価格:¥41000-(外税)

保証制度(免責を含む)は設けておりませんが、
可能な限りの修理は有償にて承ります。
通常の使用における破損につきましては、
お見積もりさせていただきますので弊社までご連絡下さい。
補修部材の調達が不可能な場合は、
修理対応出来ない場合が御座います。
何卒ご了承下さい。

尚、ご予約受付可能なお取り扱い店は以下の通りになります。
商品のお届けは2016年5月末以降順次お届けとなります。
また、ご予約数量の状況によりましては、
お届けまで数ヶ月お待ちいただく場合も御座います。
何卒ご了承下さい。

有限会社サムルアーズ

ご購入をご希望の方は
お名前・ご住所・お電話番号・メールアドレスを
下記のサムスティック受付専用メールアドレスにお送り下さい。
sumstick@sumlures.co.jp

代金引換の場合
(送料無料、代引き手数料¥324-はご負担下さい)

前編では記載し忘れましたが、
お振り込みによるお支払いにも対応させていただきます。

銀行お振り込みの場合
(送料無料、お振り込み手数料はご負担下さい)

指定お取り扱い店

宮城アングラーズヴィレッジ様

WILD-1 京都宝ヶ池店様

京都 桂釣具店様

エイトグループ様 各店

上州屋グループ様
(滋賀栗東店、枚方店、大坂茨木店、奈良店、岐阜穂積店、新福井店)

ルアーのツヅキ様

lure angle HAMA様

エース釣具店様

BASS POND様

 

オマケ

WILD-1京都宝ヶ池店さんにご協力いただきまして、
最新?のリールを何点か取り付けさせて頂きました。

急いでおりまして製品名を確認できておりません〜
申し訳ないです!