2006/10/30
Release WOOD SUMING HYAKU-GO


この壱百五シリーズ第2弾の制作について初めて発表したのはいつだったのか?
もう昔過ぎて?憶えていません・・・。
いつもながらの遅れににつくづく反省しておりますが、
本当に“ようやく〜”と胸を撫で下ろして・・・なんてまだまだ!!
この最新作ウッドサミング壱百五の魅力を語らずしての
発売など断じてあり得ません。

概要として

その形状こそサミングやバルサモデルLDシリーズに類似しているが、
このウッドサミング壱百五にはそのいずれとも異なる特徴を持っている。
このボディーサイズでありながら軽いトゥイッチでもヒラを打ち、
スローリトリーブでも良く動く。
これまでにそれ程多くは世に出ていなかったと思われる
バルサウッド以外の木材で制作されたオーソドックスなミノー?
いや、オーソドックス以上の魅力がこのルアーにはあると私達は感じています。

SPEC

Length : 約105mm
Weight : 約18.5g
Hook size : #4

やはり尻太

基本設計はLDシリーズの流れを受け継いでいるので
そのボディーデザインはやはり後方にボリュームのある形状。
これにより出来る限りそのウェイトを中央付近に設定できました。
よって飛行姿勢は安定しており、飛距離もこのクラスのミノーとしては申し分が無いレベルに達しています。
リトリーブスピードはスローからミディアムファーストに最も適しており、
そのボリュームの割に非常に軽快なウォブル&ロールアクションをこなします。

ウッドルアーの特性、そしてウッドサミング壱百五

バルサモデルと同じく木材を利用したルアーであっても
その木材の比重が違えば、いかに形状やコンセプトが類似していようとも
それぞれに違った魅力が生まれてきます。

御覧の通りのフラットサイドボディーから繰り出されるダイナミックなヒラ打ちは、
このルアーの何よりも刺激的な魅力。
バルサ材に比べ比重の高いウッド素材を使っている為、
重心位置が高く、ある意味バランスを崩しやすいとも言えますが、
軽いトゥイッチングで大きくヒラを打ち、
時には腹を上にして一瞬制止するかの様な間をも作り上げることが出来ます。
特に表層付近のみで行う連続ヒラ打ちアクションは多くの魚に対して相当に有効であると考えられ、
必ずと言っていいほど試して頂きたい使用方法です。
ここまでの話でウッドサミング壱百五の動きは皆さんにも概ね想像して頂けたと思いますが、
例えばこのルアーのヒラ打ちは非常に艶めかしい反面、
スピーディーで激しい連続してのトゥイッチングにはあまり適さないとも言えます。
勿論、スピーディーであってもショートピッチにトゥイッチし、
ルアーの姿勢を把握できる腕があれば何も問題ないでしょう。

ヒートン装着ルアーのメリット

アイにヒートンを利用したルアーの欠点として考えられるのは。
強力な力によってヒートンが開く事か、ボディーが劣化によってヒートンが抜けるか、
ヒートンが短すぎて抜けるとか・・・・
このウッドサミング壱百五の場合、かなりのヘビータックルでメーター級の魚と格闘しない限り
それ程の心配はないと思います。

では、デメリットだけで何かメリットはないのかと言われると、
それはラインアイ上げ下げでリトリーブアクションにある程度の変化を与えられる事です。
ハンドメイドの貫通ワイヤータイプの場合は、物により可能ですが、
インジェクションタイプのルアーでダルマピンを使用している縦アイタイプの場合、
このアイの位置を変える事はほとんど不可能です。

ウッドサミング壱百五の場合、
パッケージング前のスイミングテストにより、ある程度理想的な動きに設定していますが、
ユーザー自身でリトリーブアクションの変更が可能です。
もっと激しいウォブルロールを求められる場合はラインアイを若干下げてみて下さい。

狙いは海か?川か?池か?やっぱり湖か?

先日、オチアユを求めて河川に遡上してきたシーバスにも反応が良かっただけに、
次はサーフのシーバスなどもかなり楽しみです。

バスを狙う場合

着水後、下もしくはその付近に魚が居る可能性があるのであれば、
表層付近でのヒラ打ちアクションを数回行ってからリトリーブ(次の動作)に入るのが理想的です。
バスでもシーバスでもそうですが、障害物、ウィード付近、アシ周りでは
特にそのヒラ打ちアクションが好結果を生み出します。
水面下でのアクションが可能である事と浮き姿勢が水平である事は、
ペンシルベイトや他の表層系ルアーには無い魅力があります。

後はミノーとしてその特性を最大限に生かして御使用下さい。

デッドスロー

ノーマルの状態ではデッドスローリトリーブを得意としませんが、
必要な場合はテールフックを取り外して下さい。
フッキングの率は下がりますが、
水面直下で尻を振りながらデッドスローリトリーブする事が可能になります。
また、フックを#2に変更しても問題ありません。
ナイトフィッシングなどでかなりの可能性を感じます。

最後に

ウッド素材のミノー(ビッグベイトとかではない)といえばバルサ材を利用した物が多くを占めますが、
その理由が何か、はっきりとは解りません。
そして、魚にとってどちらが魅力的な動きかという事も、
フィールドの条件やアングラーの意志によって変わってくる事であり、
これもまた解りません。

ウッドサミング壱百五・発売カラー紹介


オリジナルホワイトアユYB


ブルーギル


パーチ


ゴールデンレッドヘッド


イワシ

Price : ¥5250-(税込み)

サム山岡の一言

先日発表したバルサミノー・LDF-65のように“キレ”はありませんが、
水面で誘いをかけ、ビラ〜ンとダイブさせ、
ビラン、ビランとヒラ打ちする姿はなかなかイケます。
当然潜水中のヒラ打ちもギラン、ギランという感じですが、
この動きで下に居る魚を誘うと・・・・
たまらず食いに上がってきて腹を“ガブリ!”。
お使いになるとお解り頂けるでしょう。
カラーリングはペイントですがアピールは十分で
バス、シーバスもエエけれど、これはイトウに効くかもしれんぞ。