2006/11/24
Release WOOD PROP HYAKU-GO


なかなかに手間が掛かったウッドサミング壱百五のプロップバージョン。
先日、全ての製品のスイミングテスト行い、
最も理想的な状態にラインアイのチューニングを終え、フ〜ッと一息!

よくよく考えればウッドサムシリーズ開発の始まりはこのモデルからでしたが、
モタモタしている間にズルズルと後回しになってしまいました・・・

まあまあ、何はともあれ無事に完成!
それでは出来立てホヤホヤのウッドプロップ壱百五の詳細を改めて解説させて頂きましょう!

SPEC

Length : 約105mm
Weight : 約16.5g
Hook size : #4
スナップによる接続を推奨

以前のサムルアーズニュース(発表!○秘ルアー!!)を御覧頂いていればお解りの通 り、
その原型となるのはサム山岡ハンドメイドLS-10.5(LDタイプ)です。
初代のLS-10.5に比べればLDタイプのLS-10.5のキャスト性能は飛躍的に伸びたとも言えますが、
それでも現在の感覚からすれば物足りないところです。
その足りない性能を補うにはやはりこれしかない!
という事で、結果は一目瞭然のボリュームアップ。
全長はほぼ同じですが11グラム程度でだった重量は約16.5グラムにまでアップしました。
とは言えさすがにミノータイプであるウッドサミング壱百五のキャスト性能には及びませんが、
プロペラがある事やウェイト設定に違いもあるので、こればっかりはご容赦下さい。


(写真下は"LS-10.5"LDタイプ)

更にボリュームアップに伴う変更点はフックサイズとプロペラのサイズ。
その形状や“求められるアピール力”からすれば当然のマイナーチェンジです。
泡噛み&飛沫、そして水掻きも大きく・・・・・
“求められるアピール力”?という点についてはこの後に。

ここでワンポイント!

見てもお解りの通り、テールフックの取付位置が最後尾ではないです。
これは何故か?ビルダーではない人で、すぐに解った方はなかなかのルアー通?
これはフッキングを良くする為ではなく“尻の振りを少しでも大きくする為”です。
どんなルアーでもかまいませんが、ペンシルベイトを含むほとんどのルアーは
テールフックに受ける水の抵抗やフックの重さによってその動きを抑えられています。
お手持ちのルアーのテールフックを外して試してみて下さい。
(“このルアーはなんも変わらんで!”というのもあるかもしれませんけど・・・)

ウッドプロップ壱百五に求められるアピール力とは?

サムルアーズのプロップタイプとしてはウッドプロップ壱百五で3作目となり、
最初の発売はコトカスミディアムプロップ。
現在もバス&シーバスに好調で“派手すぎないアピール力”が最大の武器と言えます。
そして更に“静かなアピール”で魚を引きつけるのがコトカスプロップ。
とかくアピールといえばド派手なルアー業界では、かなり地味〜な宣伝文句ではありますが、
コンスタントに実力を発揮出来、場を荒らさないなどの面に於いての性能などは優っていると考えます。

ただ、フィールドの状況によっては派手なアピールが思いも寄らぬ結果を生み出す事があり、
自分自身もLS-10.5やウッドプロップ壱百五のプロトタイプでそれを経験しています。
故にこのウッドプロップ壱百五に求められたアピール力は
コトカスミディアムプロップのそれよりも強く、
デッドスローリトリーブではボディーで水面を大きく掻き回し、
ジャークでの飛沫や泡噛みも激しくなりました。

勿論、激しすぎる事が無いという一連のコンセプトに変わりはありませんが・・・
(もっと激しいのはその内に・・・)

How to use

ミノーの形状をしたトップウォータープラグと考えて御使用頂くのが最適です。
浮き角度やウェイト設定、プロペラの抵抗により移動距離の短いアクションが可能ですので、
この性能を有効に利用して御使用下さい。


ポイントが障害物際、ウィードエリアなどでは、着水後に少し間を空けて
表層でもがく様なアクションや軽めのジャ−クとして下さい。
オープンウォーターであっても水面下にウィード等が有り、
魚の居る可能性がある場合は同様に誘い出して下さい。
時にペンシルベイトやその他のトップウォータープラグにはない結果が出るでしょう。
波、風が有り水面が荒れてる場合は激しめのジャークで誘ってみるのも非常に効果 があります。


ウッドプロップ壱百五はデッドスロー〜スローリトリーブで
最も理想的な動きが表層で出るように調整してあります。
例えば日中は障害物の続くエリアやウィードが点在するエリアなどでお試し下さい。
夜間のデッドスローリトリーブはこのルアーの最も得意とするところです。
バスは勿論、シーバス、ナマズなどをターゲットに御使用下さい。
(プロトモデルでは管理釣り場に於ける大型のブラウンにも効果があったようです。)

先月のシーバス釣行ではフッキングが悪く多くをバラシてしましましたが、
釣果には十分期待が持てると感じました。
また、琵琶湖ではこれからのシーズン(12月〜1月)も大型の可能性が有ります。

おまけ

サム山岡が始めて日没後の表層デッドスローリトリーブを行って入れ食いしたのは1997年。
日が暮れるまではプラグに全く沈黙していた(隣のワームユーザーは好調)その日、
日が暮れてからは先程までが嘘のように
ミノースイッシャー(当時はそう呼んでいた)で30センチ台が入れ食い。
逆にワームを使用していた人がすっかり沈黙・・・。

その数年前に当時のサム山岡ハンドメイド愛好者であった知人が、
秋の日没後に河口から少し離れた浜でミノースイッシャーの
表層デッドスローリトリーブを試して入れ食いとなったとの話は耳にしていた。
当時は特にそのような釣り方を世間で耳にした憶えもなく、
ミノースイッシャーの使用方法というべきか、
メソッドとしてなかなかに刺激的であった。

ちなみにサム山岡は現在でも表層デッドスローリトリーブの
スローなペースに馴染めないでいるらしいが・・・

ウッドプロップ壱百五・発売カラー&価格

ブルーギル
パーチ
フロッグ
イエローフロッグ
ゴールデンRH

Price : ¥5460-(税込み)

サム山岡の一言

“まだまだウッドプロップ壱百五で行けまっせ”と言いたいところですが、
今シーズンの場合は良い日に恵まれればの話。
“(ウッドプロップ壱百五で釣れる)良い日とはどういう日ですか?”
そうですね〜暖かい曇りか小雨でしょう。
良い場所が見つかれば夕方入れ食い、
ウッドプロップ壱百五でバンバンの可能性もあります。
これからの季節はそういう時にお使い下さい。
“それにしてもちょっと発売が遅いぞ”と
いつもの様にお叱りごもっともでスンマヘン。

間もなく(週明け頃)サムルアーズショップにて発売開始!!