2008/12/8
chunk 35cw


クランクベイト、しかも普通はバスで使うであろうサイズで鱒を釣ろうなどと考える人は
そんなに多いとは言えないでしょう。(たぶん昔は居たと思う)
魚のサイズがそれなりでヒットする確率だって低くなるし、
タックルだって管理つり場などの小型の鱒類に対してはヘビーすぎる。

でも、この人にとっての魚釣りの楽しみ方や興味は掛かってからのどうのこうのではないのでしょう。
こちらの写真は2001年10月に宮城アングラーズヴィレッジへ足を運んだサム山岡の写 真。

発売してまだ間もないチャンクを鱒用に使っていた訳です。
サム山岡は魚を沢山釣る為にこのチャンクを使ったのでしょうか?

サム山岡の一言・その壱

チャンクを販売した直後、宮城アングラーズヴィレッジで
井上社長にお願いをして虹鱒の保養池でテストさせてもらって事がありました。
もともとプラグでニジマスを釣るのが苦手だった僕ですが、
チャンクでもニジマスが釣れるかな〜?どんな反応するんやろな〜?と思った訳です。
サイズが少々大きいので駄目かと思っていたのですが、
頻繁にチェイスがあり(保養中の売り物の為に出来る限り乗せないように注意したのですが)
釣れてしまったうちの1匹です。(この時はただ巻くだけでした)

その後はと言うと、釣行機会は少ないものの
我々スタッフも管理釣り場に鱒(特に虹鱒)を釣りに行く際には
必ずチャンクやサム山岡オールドハンドメイドシリーズの"DUCK"を右腕として連れて行きました。


(手取フィッシュランド・右の写真のDUCKはこの時リップ破損。釣れてたのに・・・)

そしてチャンクが想像を超える強烈な力を我々に見せ始めたのが2004年9月の北海道。
友人達が初めてその地に足を踏み入れ、
まだ右も左もわからない状態で下の写真の魚をいきなり釣り上げる。
ネイティブレインボーにチャンクが効く?いや、まぐれか?・・・


(釣り人・NAYUさん)

管理釣り場では“君らアホか”と思われる程釣り場に似つかわしくないチャンクを
バスタックルにてポンドにボチョンと投げ込む我々スタッフ。
しかし、これがまた良く釣れて、一時は怒濤の連続ヒット〜!
と言うのはちょっと大げさだとしても
それらの他にもビッグレインボーだってキャッチ!


(朽木渓流魚センター)

更に近年では友人達が毎年のように訪れる北海道では
貴重な必釣アイテムとしてチャンクが活躍しており、
これまでに地元のユーザーやその他のサムルアーズユーザーも
チャンクでフィッシングスタイルを確立しつつあると言えます。

対象となるのはレインボーだけではなく
イワナやアメマス、ヤマメ、サケまでと多彩。


(上左から管理釣り場イワナ、道東ヤマメ)
(中左から有峰湖イワナ、エゾイワナ)
(下左から道東アメマス、道東サケ )

いつもの様に本題前に何かと回りくどい訳ですが、これまでの結果からしてチャンクとは!

通常のバス用クランクベイトと違いタイトアクションで
止水域、流水域の両方で使用出来る数少ないクランクベイトであり、
トラウトタックルで使用する事に何の遜色もない。
キャスタビリティーだって90ミリクラスのミノーに負けていないし、
泳がせば水中でバランスを崩す事なく流れを捉える。
更にノンラトルで魚に無駄な刺激を与えず、
対象となる鱒類も多数である。

これだけの要素が揃えばもう完璧!!か?・・・

いや〜やっぱり欲張りの僕達にとってはネックになる問題が一つありますな。

そりゃーやっぱりそのボディーの大きさでしょう。
魚のサイズが20センチ弱ともなれば、ほとんどアタックしてこないでしょう。
(そのサイズにチャンクで挑むのはサム山岡ぐらいでしょう。)

“この弱点さえ克服すれば、フィールドにビッグトラウトがおらずとも・・・”
とチャンクユーザーが望むべくはチャンクのダウンサイジングのみでしょう。

釣りたい彼奴に手が届く!!35ミリ!!

という事で、もう既にレポートコーナーでも登場し始めているサムルアーズの最新作は
待望のタイニークランク“chunk 35cw”です!!

その名前からしてお判りでしょうが、こちらは発泡樹脂を採用。
素材自体はかなりの軽量化が施されていますので
バルサには及ばぬもののサム山岡ハンドメイド“DUCK”の動きを彷彿させます。

全長は35ミリで20センチ前後の鱒類にも十分対応できるサイズ。
重量は約4グラムと、このクラスではかなりの重量感。
実のところ今回狙いを定めた浮力設定は“スローシンキング”なのです。

何故スローシンキングなのか?

それは第一に潜行深度を稼ぐためです。
今回の“chunk 35cw”の場合、
フローティングタイプに設定すると狙える範囲がかなり限られてくると予想されます。
ポンド型管理釣り場やストリームエリアに於いても
ある程度の潜行深度をトレースできる事が不可欠です。
このスローシンキング設定は、
十分にカウントダウンさせればかなりの範囲をカバーできますし、
ロッドを立ててリトリーブすればシャローラインをトレースすることも可能。
また、スローシンキングですからリトリーブ中のアクションに与える影響も最小限に抑えられます。

第二にその飛距離が強力な武器となります。
元々チャンクはそのボディーフォルムの効果によって
搭載ウェイト量&位置に大きなアドバンテージがあると考えます。
この“chunk 35cw”に於いてもこのメリットが大きく反映されている上にスローシンキング設定。
広めのポンドや風の影響を受けやすいフィールド、
中規模河川などでもそのキャスタビリティーが確実に釣果をアップさせてくれる事でしょう。

第三にペレットタイムも一発ですわ!!
(ペレットって普通にみんな沈むのか?知りませんけど。)
“chunk 35cw”も丁度エエぐらいに沈むんでしょう・・・
形も丸っこいし・・・
すぐに間違えて食い付きましたよ。

動き

これはもうチャンクそのものの小型版と言えます。
タイトなキビキビアクションで
止水タイプのフィールドだけでなくストリームでの使用も念頭に置いた設定です。
現在人気が高いと言われているディープクランク系に慣れておられる方は、
手元に伝わる振動に物足りなさを感じられるかもしれませんが、
このモデルはオリジナルのチャンクのこれまでの実績を継承したダウンサイジングなので、
様々なシーンに於いてこのルアーの特長(動き)を生かしたスタイルを確立して下さい。

color


(こちらはサンプルにより一部変更有りです。)

初回発売カラーは、なんと10色!!
ほとんどのカラーは基本から外れぬ定番カラーですが、
わずかにサムルアーズの意地を見せて・・・
STブラック&マットRHをラインナップに。
STブラックはまだ鱒類にどこまで通用するのか不明ですが、
バス、ブルーギルの他、ウグイ、ニゴイなどの鯉科の魚に大人気の情報有り。
意外な爆発力を感じるこのお尻のアクセントは一度試す価値があります!

そしてもう一色はフレッシュウォーターで取分け不人気なマットRH。
アングラーに不人気な理由も理解できないではないが、鱒類には人気が高いはず・・・。
我々の経験上、様々なフィールドで鱒達が釣れてますし、
九頭竜ではサクラマス(suming-70)だって釣れてるんです!
騙されないはずですから、騙されたと思って試して下さい。

その他の細かな仕様

リップはサム山岡ハンドメイドシリーズを彷彿させるポリカーボネイトリップ。
リップの厚さは“DUCK”のスモールモデルよりもボディーが縮小化されたことにより
2.0ミリ厚から1.5ミリ厚に変更しました。
搭載されるフックは現在の予定では♯12バーブレスです。
ベリー及びテールのアイは横アイにしてフック同士の絡みを極力抑えるようにしていますが、
このサイズだけに完全には防げませんでした。
ボディーサイズからすると#14フックでもメーカによっては適合しますが、
フックの損傷(折れ、伸び)を抑えるために#12としました。
着水時の絡みはほとんど有りませんが、
気になる方はテールのみ#14でも良いかもしれませんので、
お好みに合わせてお取り替え下さい。

サム山岡の一言・その弐

これまでのサイズのチャンクでニジマスを上手く釣る方法は、
出来るだけ遠投し、移動させないようにしながら細かく動かすと
追尾してきた魚が続々とチェイスしてくるので上手く乗せる。
(これは以前にオープン当初の嵐山フィッシングエリアで考えました)
この方法を一度お試し下さい。

それでも上手く釣れない人の為にを作りましたのがチビチャンク(chunk 35cw)であります。
そして春のバスと遊ぶのにも大変よろしい。
小は大を兼ねると言う訳にはいきませんが、ハンドメイド時代の経験上良く釣れます。
(フックが伸びたり、ライトタックルの場合ラインが切れるので注意)
上手い人も下手な人も、初心者もどうぞ。
ああ、それと良く飛びますし風にも強い。
飛距離は釣果に正比例いたします。

12月中旬サムルアーズショップにて発売開始(予定)!!