2008/7/29
Diving sum 70CW


もうすぐ八月となります。
暑い熱ももう後1ヶ月、もうすぐ秋です。
そしてようやく発泡樹脂モデルの最新作を発表させていただけるまでに漕ぎ着けました。
その名はもうご存じの

“ダイヴィングサム70CW”

2003年に復活したサム山岡のハンドメイドシリーズ最初のモデルでもある
記念すべきペンシルベイト“Diving sum 70”
今回サムルアーズとして昨年より新たに取り入れた発泡樹脂にて量産化。

本日はその詳細についてじっくりと御覧頂きましょう。

ボディー形状

後方にボリュームを蓄えたその形状は、
ダイヴィングサムというペンシルベイトの魅力的な特徴を
視覚的にも感じさせてくれます。

マスター

これまでに数多くのダイヴィングサムをその手で削ってきたサム山岡が、
現時点で最も理想的な形状を
この“ダイヴィングサム70CW”の開発にあたって再度制作しました。
他人からみれば特に差のない形状の違いも
制作者本人からすれば小さな問題ではありません。

また、発泡樹脂という素材の特徴から
同じ型を利用してボディーを制作してもその形状はそれぞれに異なってしまいます。
“だったら意味無い?”確かにそうかもしれませんが 、
だからこそ些細な事でも手を抜くことなく、
完成したモノそれぞれが最高のパフォーマンスを発揮できる様
その努力を惜しんではならないと考えます。

 

克服すべきは

見た目の美しさは勿論、その手間の掛かりようも
並々ならないのがハンドメイドモデルですが、
下地を完成させるまでの間にかなり綿密な調整を行っても
その浮き角度や浮力に差が出る事は避けようがありません。

しかし考えようによってはそれがハンドメイドの魅力になるとも言えます。
ルアーに個性があるのと同じく、使い手にも個性があり、
使用するフィールドにも差があります。
人によって、ポイントによって攻め方も異なり
“もっと早く浮いて欲しい”とか“水中でもっと泳がせたい”とか
“止水域でノタノタ動かしたい”とか“流水域で流しながら釣りたい”とか
少し想像しただけでも沢山思い浮かびます。

それぞれの特徴を理解し、その差を生かして扱う楽しみが
ハンドメイドモデルの価値とも言えるのです。


(ラインアイはどのポジションが最も理想的だろう?・・・)

ただ、あまりに差が出たり特徴が偏ると使い手が対応しきれない場合もあります。
ハンドメイドモデルでも今回の発泡樹脂モデルでも
その点はある一定のレベルでクリアーしなければならないという事です。
今回発売の“ダイヴィングサム70CW”の場合はというと
ウッドサムシリーズでも採用したワッシャーウェイト(今回は小型)により
浮き角度と浮力を調整しました。

小さなボディーでその重量に1グラムの差が出ると事態は大事。
根気よく重量を計って浮き角度と浮力を調整するしかありませんでした・・・
それでもその結果全てが“浮力テスト済み”ですから、
製品それぞれに若干の差は御座いますが、安心して御使用いただけます。

これぞ必釣

バルサモデルの発売当初はなんと言っても必釣がウリだったか?
とにかく暑い夏も小型の反応がすこぶる良好でした。

例えば・・・
ウィードが頭を出している横に“ポチョ〜ン”って落として
“チョン”ってダイブさせたら
そのまま浮いてこずに“ビクンビク〜ン”って

後は・・・
少し波立った状況でのウィードエリア。
風が当たる側のエッジに落として
見難いけど“ボショ”ってダイブさせて
“トントントーン”って水中でイレギュラーなキリモミをさせていると
“ガツッグングングーン”ってな感じです。

それはもう自信を持って“コレは釣れます”って言えます。

意外にもトラウト

意外って事もないんですけど、トラウトで狙うとしたら
管理釣り場の大型トラウトや湖での蝉パターンのような使い方でしょう。
下の写真は全てあるユーザーの方からかつてレポート頂いた
管理釣り場の大型ブラウンとレインボー。
ブラウンの場合は普通に対象魚になりそうですが、
レインボーはペレットと間違えたりしたのでしょうか?
他にはスモールマウスやシーバスも。
使い手の腕次第で多方面で活躍させてもらってます。

釣れるとは思っていたけど・・・

ここ数年バルサモデルの“ダイヴィングサム70”
昼間にもうどうしようもない位に打つ手がない時、
“多分釣れるけど、また貴方に頼っちゃってもエエんでしょうか?”
てな感じで何度も助けてもらっていました。
これがまた釣れる。
でも使うのがいつも食いが渋い時だからか、
釣れた魚は20センチ台がほとんど、
だからなんとなくサイズには期待してなかったのですが・・・

今年はユーザーの方からも50アップの報告があり、
先月に至っては試作モデルで御覧の60センチがッスタッフによって釣り上げられました。
もしかしたら、かなり期待できるのか?
是非デカイのが居そうなポイントで、釣れそうな日に試して下さい。

更なる期待は

もしかして沖縄のマングローブジャック(写真左)爆釣ルアー?!?!
ではなくて、期待しているのは右のチヌ系です。
詳しくは知りませんが、ポッパーが主流と思われる中で
このダイビングサムが結構いけたりして〜
機会がありましたら福井方面に行ってみようかと・・・

初回発売カラー

始めは6色くらいの予定でしたが、
欲張って7色になり・・・


(上からオイカワ・ホワイトアユ・ホットバス)

今回は定番カラーに加えてオイカワカラーにも挑戦!
ペイント系のオイカワだからちょっと珍しいかな?


(上からブルーギル・渋金アユ・メッシュピンク・メッシュブラック)

サムルアーズのアユカラーと言えばホワイトアユが人気ですが、
最近その地位を揺るがしているのが渋金アユ。
地味っぽいところが意外にも人気なのか? 確かに釣れるしね。
更にサムルアーズに於いて新しいピンク系を確立したメッシュピンクに倣ってメッシュブラック。
シルバー系の編み目が魚の目の刺激に?

そして急遽8色目に加わったのがこちらの“メッシュシルバー”
理由は簡単、ビッグフィッシュが釣れたから。
このカラーも派手さが無いんですが、 釣れるオーラが出てましてん。
ほんで持っていったら釣れましてん。

今回は非常に長々となりましたが、最後にサム山岡から一言

サム山岡の一言

素材のそれぞれ(バルサ、ハードウッド、発泡)が持つ比重の差が動きに大きく影響します。
発泡樹脂の長所は表面がボロボロになってもバルサのように水を吸わないという事ですね。
だからボロボロでも使えますし、釣れます。
昨年から使っているサムバイブもボロボロになりましたが現役です。
うまく出来たバルサ製のハンドメイドは宝物ですが、
価格も高く、その上に同じ物を手に入れるのは不可能です。
ただ、発泡も比重にばらつきはあり、
調整したとしても同じ物は出来ません。
としてもダイヴィングシリーズは釣れます。

 

7月29日サムルアーズショップにて発売開始!!

http://www.sumlures-shop.com/