2009/11/13
FRANK SUM micro


現行のサムルアーズ製品の中にはトラウト向けのアイテムもいくつか既にあるが、
今回のフランクサムマイクロはその自重からしてもトラウト専用と言っても良いだろう。

そしてフランクサムマイクロは、
これまでに相当数(未発表を含めて)のモデルを制作してきたサム山岡ハンドメイドシリーズの中でも
最小のクラスに属するアイテムだと言える。


(写真左がFRANK SUM、中央がmicro、右がFRANK SUM 65)

サム山岡がこのフランクサムマイクロを制作するにあたって込めた思いの一つは、
“持つ喜び”である。
これまでのハンドメイドシリーズに於いても確かに同じ事が言えるが、
このサイズのはまた違った感覚(愛らしさ)を感じ取ってもらえるだろう。
例えば・・・
トラウト用のアイテムが詰まったワレットの中に際立った存在感を放つこのマイクロ並ぶ、
そして銀色に輝く鱒達の口元に似合うのがハンドメイド、
使い込んで傷ついてもその味は失われない。

そう、カラーバリエーションもこれまで以上に多彩である。
アルミ張りモデル、アバロンチップバージョン、バグシリーズ。


(カラーごとに目玉の仕様や背中のカラーリングに変更を加えている)

強度を保つための下地処理からコーティングまでは
全てがセルロースを使用しており、レギュラーサイズに劣らぬ仕上がりである。
手にとってもらえればその価値は十分に感じ取ってもらえるだろう。

ただハンドメイドと言うだけではない。

もう一点重要な事はその使用感にある。
兄貴分のフランクサム譲りの圧倒的飛距離&多彩な動き。
バルサモデルならではの機敏な反応はサイズを超えたレスポンスを備える。

ボリュームを抑えたスリムな形状も相俟って時にヒラ打ちドッグウォーク、
ダイヴィングアクションでも水中で煌めく誘い。
しかし本当に食わせるのは小刻みにヘッドを水面下に突っ込むレスポンスの良いお辞儀アクションか。

既にフィールドテストでも予想以上の手応えを感じており、
状況によっては他のルアーを凌ぐ反応を示すという事も解ってきた。

兄貴達と異なりフラットサイドに近い形状が食い付きを良くしているのかもしれない。
サイズを問わず反応するが、これまでの実績から言って中型(25センチ以上)の反応が良いか?


(トラウトだから仕方がないが、フッキングは10回のアタックに1回掛かるくらいの確率か)

フック交換

フランクサムマイクロはバルサモデルである事からも
ボディー素材自体に0.1〜0.2グラム程度の重量差があり、
バグカラーに於いては目玉が真鍮ピンとなっているので
それぞれに浮き姿勢が異なるのも事実であるが、これがハンドメイドの面白みの一つでもある。

ノーマルフックはカルティバ・STBL-1.56BC・#14を装着しているが、
シングルバーブレスに交換すると浮力もアップし、レスポンスも更に向上。
レギュレーションでシングルバーブレスのみのエリアも多く、
フック変更にも十分対応できるのがフランクサムマイクロの強みでもある。
ちなみに写真上のシングルフックはカルティバ・S-55BLH・#10。

SPEC

Material : Balsa Wood
Length : 43mm
Weight : 約2.5g
Hook size : ♯14 標準(STBL-1.56BC)
Ring size : ♯1
Coating : Cellulose
ロッドアクション : ライトアクション
ライン : ナイロン4〜6ポンド
接続 : スナップ接続を推奨

価格 : 4200円(税込み)

カラーバリエーション

今回のリリースではいきなりの10色。
大きく分けるとアバロンタイプ(バグシリーズを含む)とアルミ張りタイプ。
今回のアルミ張りタイプは価格を抑えるためにも顔張りは無し。
それでもそれ以外は各カラー共にレギュラーサイズと変わらぬ色数を施し、
小さいボディーに十分な魅力を詰め込んでいる。

そしてもう一つ発売前にお伝えしなければならないのは、
今回の販売は第1回目の販売であり、12月上旬には第2回目の販売が待っていると言う事だ。
当然の事ながら第2回の販売には全色ニューカラーを投入する事になる。
それ以降再販に関してはサム山岡自身も考えている様だが、 来年の秋以降が濃厚か・・・。

 

販売方法に関しまして

全色サムルアーズショップにて発売いたします。
御購入いただける本数は“お一人様合計3本まで(同一色不可)”となります。

現在の予定では11月18日午後発売開始となっております。

 

サム山岡の一言

久し振りにトラウト専用ルアーを作ってみました。
それもトラウト専用としては制作が初めての表層系ルアーです。
サイズは今までの最小クラスですが、
良く飛びますから食わせのチャンスも多く取れ、使いやすいでしょう。

“特筆すべきはバルサの浮力を殺さずキビキビと動くように
セルロース以外を一切使用せず、薄い皮膜で仕上げていると言うことです。”

カラーは全部(次回を含めて)で18色と少し遊びすぎ?
来年以降の制作ではこんなに多くは作らないでしょう。
今回のカラーは選択にお悩みください。

次回の制作もトラウト用を予定しておりますので、
コトカスの御予約来年になってしまいます。
コトカスも大型トラウトに効くのですが・・・。

オマケ

決してバスが釣れない訳ではありません。
(裏の高野川でマイクロバスをゲット、そのうち30オーバー釣ります!)