2009/3/4
suming-50cw


あまりにも釣れる気配が・・・

トラウトアングラー待望のスモールミノーと言いたいところですが、
こいつは兄貴(サミング-70)譲りの万能ミノーと思わずにはいられません。
その動きを昨日も確認しましたが、やはり理想的です。

実はこの“サミング50CW”ですが、
開発を進めていた昨年から釣行機会も少なく・・・
いや、釣行機会が有ったとしても、
ほとんどの時間を“chunk 35cw”に費やしていました。
ですからお恥ずかしい事ですが、実のところ実釣テストはほとんど行えませんでした。


(開発途中のモデルにて)

それでもスイムテストに裏の川へ行って、キャストし、リトリーブし、トゥイッチを掛ければ、
絡みつく鱒達のイメージがムラムラと湧き出てくる訳で、
もう何匹の魚をネットインしたことか、と言うくらいに・・・
まぁそれ程に良い出来だと思ってはおります。

それではまたまた失礼いたしまして、むやみに?長々とした御解説を。

ブリブリミノー“LDF-50”

現行のインジェクションモデル“suming-70”を小型化したと言うべきか、
下の写真のサム山岡ハンドメイド“LDF-50”を発泡樹脂によって復刻したと言うべきか。

まぁそれはどっちでもエエ訳ですが、
この“LDF-50”も参考にしたことには間違い有りません。
実際に過去には小型のバス&トラウト狙いで使用してきたアイテムです。
やはり軽量な部類に属するプラグなので、これまでは登場機会も少なかったと言えますが。

どちらかというとクランキングミノーとしての使用が多く、
DUCKのスモールモデルに近い存在でしたが、トゥイッチもOK。
管理釣り場でも登場の度に活躍してくれていました。
しかし浮力の強いかなり派手な動きでモデルですから、
管理釣り場に限らず、条件を選ぶミノーという性格をもっています。

同じ様でかなり別物?

実際に比べてみると全長にかなりの差がありますが、
これは“LDF-50”の全長が約48ミリで“サミング50CW”の全長は約52ミリ。
同じ“50”でも4〜5ミリの違いがあるからです。

それにしても今回の形状の変更によりすっかりミノーらしくなりました。
全高も低くなり全幅も狭くなりましたし、
これならトラウト狙いにも抵抗なく使ってもらえそうですかね?
(LDF-50は可愛らしいですが、やや虫っぽい?)

変わった様で変わってない?

僕達は多くを知りませんが、
このクラスのインジェクションモデルの場合、
特にショートリップになるとかなり動きが緩慢になり、水噛みも悪く、
使うとなれば“トゥイッチさせるしかない”と言うような事も想像できます。
勿論それで事足りる場合もあるでしょうが・・・。

 

“サミング50CW”の場合はスローシンキングという設定でありながら、
水噛みが良くリトリーブに対して正確なウォブル&ロールこなし、
流水域で使用した場合は手元にしっかりとした水の変化を手元に伝える事が可能です。

また、このクラスで無視されがちなキャスタビリティーも十分です。
4グラムに迫る自重は小規模を越えるエリアでの使用にも対応し、
河川のみならず様々なフィールドでのショアフィッシングに力を発揮します。

浮力のあるボディー素材を利用して
十分なウェイトを組み込んだこの“サミング50CW”。
それはバルサモデルにも肉薄する動き良さを備えた高次元のスモールミノーです。

SPEC

length : 52mm
weight : 4.0g前後(slow sinking)
hook size : ♯10
material : 発泡樹脂
color : 全10色
price : ¥1575-(税込み)

今回のフックはバーブ有りの#10(C'ultiva ST-21)を装着していますが、
#12クラスでも問題ありません。
(また次回からは装着されるフックは変更する予定です。)

color

今回注目のカラーはと言うと。
ホワイトアユ?・・・
バスを狙うに於いても外せないサムルアーズの人気の定番カラーですから
初回生産モデルにとりあえずは投入してみました。
下の写真ではサインが側面に入ってますが、これは頭部に変更になります。

で、もう一色あるのですが・・・
それは少し上に登場している細かいラメシルバーの様なカラー
“オールシルバー”
どうにも怪しい輝きを放ってますので注目のカラーです。
海でメッキなんかもエエかもしれません。
こちらもサインが側面に入ってますが、製品はサイン無しのシルバーのみです。

更に通常トラウト用ミノーでは好まれない下のカラーも作ってます。
“周りに溶け込まないカラーは直ぐにスレる”
との話も良く耳にしますが、
“食いが渋い時に一発食わせる”ってのも有り得ない事はないと思います。
また、クランクと同様にただ巻きでニジマスを狙うとか、
鱒以外の魚も狙えるアイテムですからね。

それにしても鱒で試したいのはSTブラックです、個人的に。

サム山岡の一言

管理釣り場のトラウトの為に
本当は昨年の10月頃に発売したかったのですが、
5ヶ月の遅れとなってしまいました。
とっくに解禁になっている河川や湖もあるのに
“ちょっと遅いやないか”
“はい、毎度すんまへん”ですね。
強敵のアマゴ、ヤマメも水温の上昇で素早い動きになっているでしょうが、
これで“いてもううて”下さい。
良く飛び良く動く、おまけに針が付いているから、そら釣れて当たり前。
そして暖かい日に小バスが日なたぼっこします。
大型バスを狙う合間に小バスに遊んでもらって下さい。
セイゴ、メッキ等も面白いでしょう。
だからサミング50CWは万能ですな。
ヨロシクお願い致します。

3月10日サムルアーズショップにて発売(予定)!!