2009/5/27
SUMING-90CW


これまでリリースしてきたアイテムの中でも
その制作に於いて最も頭を悩ましてくださったのがこちらの“サミング90CW”・・・
半ば意地になり、協力会社にも難題を持ちかけた結果、遂に誕生!!

サンプル第一号はもう一年以上前の話。
最初は難無く完成かと思われましたが、次々に現れる問題点・・・
協力会社を新たに発掘し、素材も見直す。
素材の特徴はサムバイブシリーズや弟分のサミング50で少しずつ理解し、
ようやく現時点での理想的な1号機が皆さんに御使用いただけるレベルに達しました。

言い訳するつもりはないですが、何が問題だったかと言えば・・・(でも全部は言えない)
それは浮力と強度ですわ〜。
素材を軽くすれば当然の事ながらメチャメチャ動くけれど、
スカスカボディーで強度が足りないし、
ボディーの比重を上げると浮力が落ちてウェイトが詰めない。
初歩的と言えば初歩的な問題ですが、
発泡樹脂という素材を最大限に生かしただけに悪戦苦闘した訳です。
重量が安定しないと言う素材自体の癖もあるし・・・
まぁ苦労はしかたがないか〜。

最終的には内部構造にも手を加える事により強度もアップさせて
浮力的にも納得できるレベルまで仕上がった今となっては、
これまでの苦労も良い勉強だったと思うようにしとります!

さて、それではその“SUMING-90CW”の特徴をいつものようにグタグタ書きましょう。
御覧の通りボディーボリュームはたっぷり。
体積はサミング70の2倍、LDF-80の1.5倍ほどでしょうか。

側面から見た形状ではいつもながらのサム山岡らしいボディーライン。
サム山岡ハンドメイド、LDシリーズから受け継がれている
後方にボリュームを持たせたデザインもこの素材を生かす上で重要な要素といえます。

少しこれまでのミノーと印象が異なるのは背中の形状です。
性能に大きな変化を与えるような意味を持つ訳ではなく、
改良を重ねていく上でこの大きな背中が生まれた訳です。

SPEC

Length : 90mm
Weight : 11.5g前後
Hook size : ♯6
Ring size : ♯3
ロッドアクション : ライトアクション
ライン : ナイロン16ポンド以下
接続 : スナップ接続を推奨

How to use

この“SUMING-90CW”の特徴を一言で語るのなら、
私達が考えるミノーに必要な基本的性能をバランス良く備えたベーシックミノーですが、
90ミリクラスのミノータイプとしては、
重心固定タイプながら十分なキャスタビリティーを有し、
高いレスポンスを示します。
トゥイッチ時の体勢の立て直しの速さは勿論、リトリーブ中の動きも機敏です。
デッドスローリトリーブでの使用もストレスが無いのでナイトフィッシングもOK。
また、流水域での使用に於いても引き重りが無いので、
九頭竜川などの河川でサクラマス狙いに使用する場合や
河口付近のシーバス狙いにも非常に適しています。
これまでのラインナップで言えばコトカスミディアムがライバル?となるかもしれませんが、
ミノーとしてはその使用方法が特殊なコトカスファミリーに比べて
攻め込める領域が広がる事でしょう。

チューニング

浮力には若干の余裕を持たせていますので
更なる飛距離を求められる場合や浮力抑えたい場合は、
板オモリ等でお好みに調整してください。
1グラム程度(※1)を追加する事により飛距離、飛行姿勢共に性能が上がります。
ウェイトの追加位置についてはボディー中央より後方に
浮き姿勢等を考慮の上、追加してください。
詳しいチューニング方法については、また別の機会にご説明できればと思っております。

※1. 製品の重量は個々に異なりますので1グラム程度を追加した場合に
シンキングタイプになる場合もあります。

釣果に不安無し

レポートコーナーをよく御覧の皆様ならもはや説明は不要でしょう。
しかし必要なのはフラッシュ無しの写真か〜
今シーズン中に昼間のビッグフィッシュを釣り上げたいもんです。
ちなみに5/23のレポートでY.O氏が釣ったバスは45センチ位かと思われます。
まだの方は是非レポートコーナーを御覧下さい。

そう言えば、と昨年のサンプルモデルでの釣果を探してみました。
掘り起こして見てみるとなかなかデカイですな〜
ソルトファンにも使ってもらえるカラーを順次揃えましょう。

そしてこんな魚(タマン)も釣れてました。
今年はもっと南国の海で活躍してくれるであろうと期待してます!
ヒラスズキも釣れたりしないかなと。

サム山岡の一言

止水、流水、対象魚の種類やサイズ等によって
どのミノーを使うか考えるのは楽しい事です。
結果以前に楽しむ為にSUMING-90CWを仲間に入れてやって下さい。
ミノーは常に優位ではありませんが、
最も面白いルアーである事は間違いありません。

僕はそう思っています。

Pre-release limited color

今回は久し振りに発売を記念して先行販売限定色を制作してみました!
制作したカラーは何処でも使えそうで
サム山岡ハンドメイドのカラーリングにも類似したこの2色。
“ピンクバックタイガー&ホログラムアユYB”

人気の高いホログラム仕様がいきなりラインナップに加わってボルテージ全開!!

この先行販売カラー発売開始は5月28日夕方以降
サムルアーズショップにて!!