2010/4/25
F55


使えるフローティング

もうそろそろ初夏になる。
水温は上がって水量も減水状態になる事もしばしば。
魚の活性が高まってくる頃ではあるが、
条件次第で魚の好む流れが変わり、狙うポイントも変化するだろう。

浅い瀬で魚を追う事もあれば、流芯に沈む岩の裏に潜む事も・・・

様々なフィールド条件に対応していくには
やっぱりルアーもそれなりの選択肢が必要だ。

そう、今回ラインナップに加わったのはサム山岡バルサハンドメイドミノー“F55”

フルモデルチェンジ?

オールドサムシリーズで最も近いモデルを挙げるとすると、この“F6”(1994年〜)なる。
今回の“F55” とは全体のボディーラインもかなり違っているので、
“S45”の時と同様にフルモデルチェンジといった方がいいのかもしれない。

実は2008年のレポートコーナーとかにも“F6”は登場している。
その時は“F6”とは書かずに“SUM Yamaoka Old minnow”として出てます。
下の写真は古くからのハンドメイドシリーズユーザーの所有する“F6”ですが、
アマゴカラーとヤマメカラーか・・・エエのもってはります。

止水域でトゥイッチして使うには特に大きな問題なかった“F6”だが、
流水域で使うとなるとちょっと問題有りだ。
横アイである上に重心が分散しすぎて、決してバランスの良いミノーとは言えなかった。

そこで“F55”だが、やはり“S45”と同様にその辺りは完全に克服している。
ウェイトは中央下部に十分な重さが据えられ、安定感は上々で
そのレスポンスの良さは“S45”以上。
トゥイッチ時の姿勢の立て直しやリトリーブ中のキビキビした動きはフローティングならでは。
ダウンに送り込み定位置に泳がせるのにも向いている。
釣果の話を抜きにして、泳がせている時の気持ち良さは最高〜。

さて、このサイズのフローティングミノーで問題視される一つといえば、飛距離。
ブッ飛びです!とは言いきれないのが残念・・・

渓流魚が食いやすい“S45”のサイズをそのままフローティングにしなかったのは 、
やはり飛距離を考慮しての事です。
“F55”と“S45”、全長は10ミリ違いますが、自重の設定はほぼ同じ。
長くなった体積の分だけ浮力が増している事になります。
体積が大きくなって重さがほぼ同じなので、飛距離がアップする事はないが、
“S45”とほぼ同等には満足してもらえるでしょう。

ちょっと大きなマス系にも

そして今回は標準フックを少し太軸に設定。
“S45”にはフッキングを優先した細軸を選んでいたが、
正直のところ釣った魚につぶされてしまう事も少なくない。
それにこのボディーサイズからしてもサツキマス狙いもあり得るか・・・・

“自分の狙う魚にはちょっと太すぎる”という場合はお手数ですが、交換お願いします。
細軸になる分には浮力的にも問題ないですから。


(2010.4.24 安曇川にて/ルアーF55・裏張りワカサギ)

SPEC

Material : Balsa Wood
Length : 55mm
Weight : 約2.7g(floating type)
Hook size : ♯12 標準(ST-26)
Ring size : ♯1
Coating : Cellulose
ライン : ナイロン4〜6ポンド
接続 : スナップ接続を推奨

価格 : 4725円&5250円(税込み)

サム山岡の一言

“F6”オールドタイプと“F55”の違いは使い易さを良くし、
少しでもストレスを感じる事が減る様に改良したつもりです。
厳密に言えば体積が増えた分“F6”より食いは悪くなるかもしれませんが
他の効果で釣果は増すでしょう。
これからの水温上昇期には羽化が盛んになり、
トロ場ではルアーやエサで手も足も出ない時がありますが、
そんな時、瀬で食わす。
止水域の朝夕の流れ込み狙いにも効果的でしょう。
ギラッとしたと思ったら、ガツン!!ブルブルブル・・・たまりませんな。
どの釣り方も面白いですが、
エサにもフライにもない面白さがルアーにあります。

color

はっきり言って今回ももの凄く細分化されています。
ハンドメイドならではとも言えますが、
同じ色をまとめて作った方が楽なのは間違いないです。
それでも色々と作ったのはサム山岡の心意気!
皆さんのお好みにピッタリ合うカラーがあれば良いですねぇ。

難点を挙げれば、1カラーあたりの数が少ない事と
いつまた作るかは本人もわらない。
気まぐれ半分といったところかな。

アルミ張り

アルミ張りカラーは裏表も数えて8色を御用意。
ワカサギ系、金赤系、ミド金系。
ミド金は“S45”の時の渋い系の緑からライト系になってます。
視認性アップだな。

アバロンチップ

今回は定番ブラックフィッシュ系以外に2カラー。
パープルバックのワカサギ&色彩豊富なブルーバック。
このカラー以外のアバロンチップ系追加カラーは今のところ予定がないので
アバロンチップファンは逃されませんよう・・・

アマゴ&ヤマメ

今回の目玉はカラーはやっぱりこちらか?!
アルミ張りの人気は非常に高かったが、この2カラーもかなり魅力的だ。
奥に写っているのは“S45”アルミ張りモデルですが、
こうやってみてもアバロンアマゴ&アバロンヤマメの存在感は素晴らしい。

販売方法に関しまして

全色サムルアーズショップにて発売いたします。
御購入いただける本数は“お一人様合計3本まで(同一色不可)”となります。

今回は販売カラー数が多い事により、カラーによっては早期の在庫切れも予想されます。
悪しからずご了承ください。

現在の予定では4月27日夕刻以降の発売開始となっております。