2012/10/29
SF-60CW release


理想へと

発泡樹脂化を決定した当初は
まさかここまでリリースに時間が掛かるとは思ってもみなかった。
このSF-60CWに限らず、
発泡樹脂を素材とする製品の製作には何かと頭を悩まされる。
一つ一つを書き出したら切りがない。
ただ、この素材にしかない魅力やメリットがある事も確かである。

半年以上前

このSF-60CW一発目のサンプルでは全く思い通りにならなかった。
そしてこの時点でこれは焦らずとことん粘り強く煮詰めていくしかないと。
そう、多くのサムルアーズユーザーのフィッシングスタイルと同様に・・・
(え?僕はちゃいまっせ〜って?!)


(専用ウェイトの制作で理想へ一歩また一歩と近づいた)

いや、でもその甲斐あってか、
ジグミノー(リップレスミノー)の動きをある程度自由に扱える様に・・・
とまでは言えないけれど、
表現したい動きに近づける為のヒントは、多くを得られたかな。

高いハードル

さて、本家のサム山岡ハンドメイドSF-60を手にしておられる方々は
そのアクションがどの様なものか、よくご存知と思う。
鋭い人はノーマルカラーとアバロンチップバージョンによる
動きの違いを感じている人もおられるかと。
ただこの違いについては釣果に大きな影響を与える
といった結果は出ていないと思われる。


(ハンドメイドSF-60とSF-60CW)

ではどんなアクションを目指すべきなのか。
実は意識として必ずしもハンドメイドモデルを目指した訳ではない。
勿論全く別の動きでも良いという意味ではなく、
この発泡樹脂という素材で、
アングラーにとって最大限に扱いやすく、
魚を魅了してくれそうな動きに仕上げるという目標である。

ただ結果的にはハンドメイドモデルに近いアクションに仕上がったという訳であるから
ユーザーの方からすれば「なにを回りくどい事、言っとんねん!」という話だ。

この動きについては実際に手にして御覧頂ければ幸いだが、
サンプルを御使用いただいた複数名のユーザーさんの話では、
概ね不足はないと言ったところか?勿論高評価も多数を頂いている。

因みにではあるが、
以前ハンドメイドモデルを初めて泳がせた数名の方のエピソードを紹介すると。
第一印象は“泳いでる姿勢が変だ、不良品では?!”との事だった。
(ハンドメイドモデルは全てスイムテスト済みにてそんな事は御座いません!)
もしかしたらSF-60CWを初めて泳がせた方の中にも、
同じ様にこれで大丈夫なの?と感じる方もおられるかも。

で、釣れますんかい?SF-60CW!

それにしても、このままのペースでグダグダと解説が進むと
僕のつたない文章では間が持たなと思われるので、
最近までのサンプルモデルでの釣果を紹介するとしょう。

ヘビーユーザーな皆さんに送らせてもらったのは
大体9月の中旬だったか。
出足は好調、バスは勿論、鱸系にも好結果、
アングラーサイドからしても流水域での使用感が良いとの声があった。
そして誰もが取り敢えずは口にするのが“飛び”である。
60ミリ弱(ちょっとポッテリした)で非常に高いキャスタビリティー。
巻き取り時の使い勝手を考えれば、これ以上望む必要は無いくらいだと言える。


(お送りいただいた中の一部を掲載させていただきました)

もう一点だけ言わせてもらいたいのは、
巻き取り時の引き抵抗である。
例えばLipless suming-70SPと比べてみた場合、
わずかではあるが引き抵抗が増している事を感じ取れるはず。
ボディーの振りから生まれる抵抗が水の動きを感じやすくさせ、
流水域では特に使い勝手が良い。
ただ、Lipless suming-70SPとどちらが釣れるかは、魚次第で貴方次第。

ああっと!忘れていたもう一点

このSUM JIG SF-60シリーズ(M-75含む)の大きな特徴の一つに
タナの調整が挙げられる。
これもユーザーの腕次第でもある。
簡単とは言えないが、表層からある程度深い水深までをトレース出来る。
実際にレポートコーナーの文章に目を通してもらえれば、
結果を出しているユーザーさん達が
十分い使いこなしている事がはっきりと読み取れるであろう。

そしてまだ余り知られていない使い方だって存在する。
敢えてここには書かないでおこう。
その内にどなたかが釣ってみせてくれるに違いないから。

製品詳細&販売情報

SPEC

Length:約58mm
Weight:約7.7g(sinking)
Hook:#8
Price:¥2205-(税込み)
スナップ接続推奨

初回colorは全6色


(ホログラム銀黒YBのイエローはライム系イエロー)

発売はサムルアーズショップにて10月31日夕刻スタート(予定)


刺激が足りなかった貴方への裏話?

実は“ビッグフィッシュを呼び覚ますアイテムSF-60CW”!!
といった見出しを予定していましたが、そうは問屋が卸さない。
予定では10月には怒濤の釣果で皆さんの脳を駄目押しで刺激するはずでしたが、
やっぱり琵琶湖をなめたらあきません。
今年の10月は例年に無い釣果不調の琵琶湖でした。

ただこんな裏釣行記は届いていたのでした。

その1

昨夜(9月某日)、場所は湖西方面某所
何を投げてもハス・ハス・ニゴイ・ナマズ・ハス・ハス・・・
そんな中で沖目を狙おうと投入したチビジグCW。
数投目、ドシャローまで来たところでいきなりギューーーーン!!
岸から約4m。
岸と平行に猛烈なダッシュ。
背中を見せて真横に逃げるバス。
浮いた魚体が静寂を打ち破る大きな音を水面にあげた。
強い目のドラグがギャッギャッギャーーーと唸る。
バスやバスやバスやバスや。。。
デカイデカイデカイデカイ。。。
一人声に出ます。
しかし、次の瞬間、痛恨のラインブレイク。
スーパークラスです。
(アングラーMさん)

その2

10月某日の日没後。
スタッフの携帯が鳴り、聞き覚えのある声で
Gさん“今バラシた〜、SF-60(サンプル)で!”
スタッフ“え〜またバラしたん?!”
Gさん“いや〜!デカかったで〜過去最大やで!”
スタッフ“過去最大って何回も聞いた事あるけど、それはバスなん?”
Gさん“バスやて!目の前まで寄せたんやけど、外れた〜”
スタッフ“そんなデカかったん?”
Gさん“ホンマやで!同行者が横で見ててな、
「何!?今の!サメちゃうん?!」言うてたくらい凄かったんやって!”
スタッフ“そら凄いな、多分サメやったんやろ・・・”
(アングラーGさん)

ご満足いただけましたでしょうか。

もっとシビレたい貴方に更に追加ニュース!

SF-60CW発売記念&久し振りのサム山岡ハンドメイド発表記念!

SF-60 Limited Gill & FUNA MINNOW PROP Limited Gill

申し訳御座いませんが、いずれも抽選販売アイテムになります。

後日サムルアーズニュースにて詳細発表!!

サム山岡の一言

長らくお待たせいたしましたが、ようやく発売に漕ぎ着けました。
ハンドメイドをお持ちの方も、お持ちでない方も、
少し気軽にお使いいただける様になりますので僕も喜んでいます。
話は変わりますが、今年の琵琶湖のコアユの産卵数が
例年(最近との比較で以前の秋には鮎がもっと多くいましたから
当然産卵数も多かったでしょう)と比較して2%だそうです。
水温の変化によるプランクトン発生の減少、
ワカサギの増加とプランクトンの取り合い、
コアユの獲りすぎ等色々複雑に絡み合ってのことでしょうが、
梅雨時分には適当にいたのに忽然と姿を消しました。
そして爆発的なケタバスの増加。
これらはいずれも初めての体験であります。
そのため楽しい秋のコアユが絡んだバス釣りが
盛り上がらずに終わろうとしています。さみしいですね。
そしてハンドメイドルアーの予約受付のルアーが決定いたしました。
商品は後日お知らせいたします。
抽選のフナミノーのプロペラ付きは
フナミノーのギルカラー制作の時に作った物です。
うまく条件が合えば爆発ものです。
条件を選択できる確かな腕のボーターなら
好結果を出す事が出来るでしょう。これは秘蔵のものです。
そしてもう一品は今も好結果を生み出し続けるSF-60であります。
どうぞよろしくお願い致します。
長らくお休みしていたレポートの一言も近々再開する予定でおります。
それでは“さいなら”