2012/5/23
suming-50cw SL


目標は高くS45

ようやく手元に届いた製品版“suming-50cw SL”(以下50SL)
もう既に夏渓流の時期に入ってしまいました。
でも、これからの時期の方が効果を発揮するかもしれません、
あのS45と肉薄する・・・

発泡樹脂モデルで先行して販売されていたのは50cw&40cw。
それぞれにそのリリース時は納得の結果を生んでいたものの、
あのS45が登場し、その実力が多くのユーザーに認められて以来、
S45の後塵を拝する事も度々。
しかし、これはフィールドの条件によってそれぞれの生かし方も違うので
必ずしも(現行の50cw&40cwが)劣っている訳ではなく、
それは多くのユーザーも理解してくれています。


(左から40cw、50SL、50cw)

ただ、多くの条件下でS45が突出した結果を生んできたのは疑いの余地無し。
これには集魚力を生み出す、使い勝手の良さが理由の一つとして挙げられ、
それはバルサの素材を最大限に生かした
ボディーバランス(形状を含む)の結果によるものでしょう。

釣果に不安無し

さて、では硬質発泡樹脂素材でどこまでS45に迫れるのか、
昨年11月頃よりサンプル製作及び実釣テストの繰り返し。
何人かのユーザーさんにもご協力いただきました。

因みに最初期のテストモデルはと第二期のモデルでは、
ボディー後方部の形状が異なります。


(写真上が最初期の50SL、下が第二期モデル)

理由はホニャララホニャララですが、
見た目的にも第二期モデルの方が理想的でしょう。

さて管理釣り場での釣果はほとんど想像できていましたので
特に想像以上の事も想像以下の事もありませんでしたが、
“シンキングである事”が使用感においてポイントだった様です。
鱒系であればイワナ、ブラウンの類は最も得意とするところ。
問題はレインボーですが、腕のある人はバッチリ食わせてくれています。

そして最重要課題はストリームへの適応です。
これを実際にフィールドで試すとなるとやはり解禁を待たねばなりません。
そりゃあ我々も素人ではありませんので、
裏の川で使ってみてその感覚で大凡の見当はつきます。
でも実際は自分自身で魚に聞いてみて、
更には同じように魚に聞いてみたユーザーさんの声を聞いてみたいところです。

解禁後渓流で試してもらったユーザーさんはいずれもS45ユーザー。
そうでなくては意味がありません。
釣行したポイントと時期的な事もあり、現時点では成魚放流の魚や
その後回復した魚の結果が多かったですが、
使用してもらった(レポートコーナー常連の)kanema氏、sadda氏、ZON氏のご意見は、
いずれも“十分に使える”との事でした。
しかし、この“十分に使える”と言う微妙なニュアンスをもう少し掘り下げると
それは“S45にかなり迫っている”と言う表現が最も適していると思われます。
自分自身も同様に感じていますし、これは間違いのないところでしょう。

限界を超えるには

ただ、S45と肉薄する性能を体感してもらうには、
時にアングラーご自身が自らの手によってチューニングを行って頂きたい。

発泡樹脂素材を利用し現段階で可能な限りの調整を行いましたが、
やはりバルサモデルと肩を並べるまでには限界が存在しました。
強度やボディーの比重バランス、製造コスト、その他諸々。

ではどう調整して頂くべきか、
それは上の写真にある様にベリーフック付近へのウェイト追加です。
この僅かな調整により“50SL”の使用感を別世界へと誘います・・・
と言うのも大げさかもしれませんが、
やはり理想的な低重心化を行うには、これに勝るチューニングはないでしょう。

製作段階で“50SL”は個々に0.1g単位の調整を行っていますが、
調整しきれない個々のばらつきは避けることが出来ず、
これを大きく改善してくれるのもこのチューニングに他なりません。

勿論、この調整はユーザーの好みもあり、
フィールド条件からも必要か否かを判断して頂くことになるでしょう。

〜参考までに基本的な例を挙げれば〜

水量少なく流水が緩やかであればウェイトチューニングは不要でしょう。
夏場に落ちた虫をイメージして使うのにも適しています。
また管理釣り場などでスローに誘うのであればこちらもノーマルで。

そして水量が多くしっかりとした流れがあればウェイトの追加が理想的です。
川幅が狭くても深さのあるポイントを狙うなら、この場合も追加してください。
アクションを激しく付ける必要がある場合も
ウェイトの追加を行って下さい。
体勢の立て直しが早くなる事により、水中でバランスを保ち、
水面への飛び出しへの不安も大幅に軽減します。

消耗費削減

これまでS45を使用してきたアングラーの皆さんの頭を悩ませてきたのは
他でもないロストへの不安。
以下に注意深く使用してもこればかりは避けて通ることが出来ません。
しかしこれからはこの“50SL”の存在が
そんな悩みを少しは解消してくれる事でしょう。
実際に自分が“50SL”をロストした際、
“残念ではあるが、S45でなかった事が救いだ”と感じました。
また、これまで“S45に手を出すのはちょっと・・・”という方にも
“50SL”がオススメです。
S45のそのままではなくとも50cw&40cwには無い使用感と
魚達の反応を体感してもらえる事でしょう。

suming-50cw SL

SPEC
Length : 52mm
Weight : about 3.5g
Hook : #12
Price : ¥1785-

サム山岡の一言

数年を経てようやく出来上がったと言う感じです。
解禁の前に発表出来れば良かったのですが、
納得出来ないと発売しない男がおりまして遅くなりました。
これで少しはロストからの心の痛み、
財布の軽減から開放していただけるでしょう。
“50SL”はトラウトの他の魚種にも効果を発揮することと思います。
僕はバスにも使います。
ご使用後の感想、釣果報告をよろしくお願い致します。

さて本日(5/23)は“50SL”による最新の釣果もレポートコーナーに掲載されています。
これからの夏渓流にも理想的なアイテムとなります。

そして“suming-50cw SL”の発売開始は 本日夕刻よりサムルアーズショップにて!!

只今、旧台紙を御希望の方(サムルアーズショップ御利用の際)にもれなく1setプレゼント!
※サムルアーズショップにて御注文時に台紙希望と御記入下さい。

使い方色々、例えば釣り友達にドリンクを出す際のコースター(変形)に!

あと他には・・・
ま、ご自身なんなりとお考えください!!