2005/4/27
ABALONE CHIP


トラウターも必見のアワビ粉仕様登場

通常はサムルアーズニュース等でその全貌を明らかにし、
その後に発売へと移行していくわけですが、
“何故か?”今回は順序が逆になってしましました。
しかも、サムルアーズショップで販売した本数も少なく、
多くの方に未だその片鱗すらご存じ頂いていないという始末。

そして“せめてどんなルアーか写真だけでも・・・”といった御意見も何件か頂きました。

実は発売前からアワビ粉モデルについての情報は一応準備出来ており、
その内容を吟味していたところでした。

まず最初に先日発売していたサミングアワビ粉バージョンはこちらの2色。
左からワカサギカラーとアユカラーです。

 

フローティングタイプですが、アワビ粉の重量分重たくなり、
フックを含む総重量は6.7gのスローライザー仕様、
カラーは今回、プラスチックボディーを生かしたシースルータイプでした。

また、発売カラーに至るまでに試験的に生産されたカラーがこちら。
この写真のカラー以外にも数色制作しましたから、
初回のサンプルカーはおよそ10色くらいでしょう。
そして中にはかつてのハンドメイド時代に実績の高かったカラーも。

サム山岡お勧めアワビ粉カラーとは

もう釣行記を御覧になって御存知の方も多いと思いますが、
4月18日にはこのサミングアワビ粉バージョン・サンプルカラーにて
九頭竜川のサクラマスが釣り上げられています。


(釣り人 山田健嗣さん)

この1匹では、必ずしもアワビ粉カラーの効果を立証するには至りませんが、
釣り上げられたという事実は紛れもありません。
よくよく見るとそのサンプルのカラーリングとアワビ粉の放つ光や色彩が、
サクラマスのそれと似通っているような気もします。

そして何を隠そう、このカラーこそがサム山岡お勧めに類似している、
ブラックベースのアワビ粉仕様なのでした。

Old sum
ABALONE CHIP SERIES

調べてみるとその制作時期は古く、アワビ粉はミノーだけでなく、
ペンシルベイトやバイブレーションプラグにも広く利用されていました。
最も多いミノーでは110〜50ミリサイズに採用されていましたが、
主に実戦で活躍したのは50ミリと60ミリ(下の写真の下2つ)で
管理釣り場や天然のトラウト類をターゲットに使用されていました。

こちらはアワビ粉仕様の110ミリミノーで
御覧の通りかなり大量のアワビ粉が折り重なるように貼られており、
かなり贅沢で重厚な印象を受けます。

飛距離を重視したLDシリーズの制作以前から
アワビ粉バージョンは存在していたようで、
下の写真の通りLDシリーズ以前のテールの先が細いモデルもありました。

続いて写真下は95ミリモデルで
こちらもLDシリーズ以前に制作されたテールの細いタイプです。
ボディーフォルムも後期に制作されたミノーとは違いがあります。
また、アイにもアワビシートが使用されています。

ハンドメイド時代のアワビ粉モデルで最も活躍したのは、
前述のとおりこれらのスモールミノーです。
当時サム山岡は、バス釣りにあまり足を運ばなかった冬期には
管理釣り場に釣行していました。

管理釣り場で使用していたミノーは、主に上下写真の50〜60ミリミノーです。
当時の管理釣り場用、小型タックルボックスの中身を見ると
その半数はこれれらのアワビ粉モデルでした。

サム山岡の一言

バス用以外にトラウト用も作っていたからには、
天然物、養殖物を問わずテストをする必要があり、
管理釣り場と渓流のルアー釣りには、年に数回、主に秋から春に出掛けました。
特に管理釣り場でのテストは魚種による食い方の違い、
そのことによる釣り方の変化等、非常に勉強になりました。
主に使用したミノーのサイズは50ミリ前後で放流量の多い場合は85ミリを使用し、
カラーは日中アワビ粉、薄暮時はアルミ張りでした。

ある解禁間もなくの話ですが、
近くの川の堰堤の上にいたアマゴが木の枝の下に僕の気配を感じて隠れました。
そこで釣る目的ではなく、
試しに50ミリのスローシンキング・アルミ張りを魚が隠れた前に沈めてみましたが
出てくる気配がないので
今度はアワビ粉仕様の50ミリを沈めてみたら、見事に出てきました。
これだけでアワビ粉が優れているとは言えませんが、
少なくとも悪くはない。
そして僕の最も信頼しているカラーは黒系。
そう!上の写真の上2本。
今度発売するカラーもこういうカラーが主になるでしょう。
皆さんも是非一度お試し下さい。

それにしても、よくゴチャゴチャと色々なルアーを作ったものです。

アワビ粉仕様いろいろ

その他の変わり種アワビ粉モデルとしては
こちらのペンシルベイトやバイブレーションプラグが上げられるでしょう。
写真下はスリムサムのオールド・アワビ粉モデル。
御覧の通り現在生産されているスリムサムよりも若干体高が低いのが特徴です。
こちらもアイにはアワビシートが使用されています。

下のバイブレーションはアワビ粉オンリーではなく、
アルミホイル仕様の上にアワビ粉をちりばめてあります。
しかもなぜかアマゴカラー。
調べたところ、このアルミホイルアワビ粉タイプはこれ以外にはないようです。

この他ファットペンシルやそれを上回る130ミリクラスのペンシルベイトまで
何点かがアワビ粉モデルとして生産されていました。

アワビ粉ってこんな風に光る

今回、写真撮影するついでに光源を移動させながら4枚の写真を撮ってみました。
どうせならアルミホイルとの比較の方が良かったかな?とも思いますが、
参考までに皆様で御検証下さい。

 

5月の中旬、サミング・アバロンチップバージョンは
新色を追加して再びサムルアーズショップで発売開始します!!!