単純に見えるその形はバルサ材を一つ一つ削り込んでこそ仕上がり、
その動きは素材がバルサだからこそ生まれる。
当然の事ながら良く飛び、良く動く。
そして、何より扱いやすいのがフランクサム。

FRANK SUM Concept & How to use

フランクサムのプロトタイプが始めてサム山岡によって手掛けられたのは、 リアル系ハンドメイドを中心に制作していた（何故だか正確な制作時期がはっきりしませんが）おそらく1996年頃・・・

(Old FRANK SUM)

当時はファットペンシルが（サムペンシル）その世界で脚光を浴びていた頃でしょう。
フランクサムの初期型は、完成後も自身がプライベートで使用するほか、その真の実力を秘めたまま日の目を見ることはありませんでした・・・。
そして2005年、およそ10年の年月を経た今、更にその動きに磨きを掛けたフランクサムが発表されたのです。
このフランクサムのスペックは約70ミリの全長、＃6フックを含む総重量が約12.4g。
その使用感と動きは、見た目のシンプルで可愛らしい表情からは想像できないものがあります。
キャスト時の飛距離と直進性は素晴らしく、動きはショートピッチドッグウォークからダイブ＆水中スライド等が可能で、バルサ材を使用したハンドメイドモデルにて若干の個体差はありますが、ペンシルベイトとしての扱い易さや動きの多彩 さとしてもトップレベルにあると考えます。
仕上げ（コーティング）はもちろんセルロース。
金具も他のサム山岡ハンドメイドシリーズと同じくワイヤー貫通タイプなので大型の魚や長期間の使用にも安心です。

2009年8月にはサイズダウンされたフランクサム65がリリースされた。
基本性能はレギュラーサイズ譲りで、飛び、動き共に申し分ない。
特に特徴的なのはそのカラーリングで芋虫をイミテートしたものからアバロンチップ仕様までと多彩。
中でもサム山岡考案のストリップカラーは一見は単色を施されている様に見えるが、使っていく内にその塗装が剥がれ、下に施されたカラーが現れてくるという逸品。

尚、このダウンサイズモデルはバスのみならず、虫パターンのネイティブトラウトにも有効であろうと想像している。