REAL CATERPILLAR
リアルキャタピラー
協力会社の皆さんと長期間試行錯誤を繰り返しておりました芋虫プリントもようやくリリースとなります。
初お披露目となったフィッシングショーOSAKA2024では同業者さんや取り扱い店さんも含めて沢山の皆さんにご覧頂き、そして多くの反響と期待を頂けたと感じました。
この芋虫プリントですが、製作に着手したのは去年の今頃となります。
日頃子供との虫取りに明け暮れ、ナミアゲハの幼虫を飼育していく中で思い立ったこのカラー。
虫の魅力をルアーに写せば魚達からどんな応えが返ってくるのだろうか・・・
CWシリーズの存在が決め手
今回、アイテムとして展開するのはCW(サイコウッド)シリーズが中心となります。
形状的にも芋虫に似せやすい上に比重もスローシンキングとフローティングで都合が良い。
ですが、重要なのはその使い方にもあるのです。
話は逸れますが、サムルアーズから渓流アイテムのリリースが本格化しだした2010年頃の少し後の事。その当時からガイドをお願いしていたsadda氏との釣行でした。足を運んだsadda氏の一推し小河川、まだ自分は渓流ミノーイングの経験が浅く、ミノーはドリフトからのターンやアップに投げてトゥイッチ、取り敢えずアピールさせてなんぼのものと考えていた頃。sadda氏から聞こえてきたヒットパターンは意外も意外、ほぼノーアクションで流れに乗せて喰ってきたという話。
その時は全くイメージ出来なかったパターンですが、その後は(もちろん数年を費やして)徐々に流れに乗せて少し誘いを入れる釣りを覚えた訳です。そして、ここ10年程はS45やS45cwはもはやミノー(小魚)としてでは無く、流れてくる水生昆虫のイメージで操作するようになったのでした。
また、こんな釣り方が可能なプラグがS45cwやサミング50cwシリーズである事も特筆したいところです。
(suming-50cwは50㎜ボディーサイズにこのサイズのタングステン2発)
カラーにおいても自分が推すカラーはいつもラインナップでは不人気なモスバックタイガーやブラックフィッシュ。不人気カラーにいたる理由、これはミノーと言うカテゴリーが足かせになっているのは否めないでしょう。
自分の場合、モスバックはその名の通り昆虫やその幼虫をイメージしており、ブラックフィッシュは魚ではなくクロカワムシなどの水生昆虫をイメージして操作しているのです。
実際にこれらのカラーはオールシーズン安定した釣果を得られ、他のカラーを圧倒する程に効果的な場面も度々遭遇してきました。これは長年愛用頂いているsadda氏も同じく経験を共有しています。
さて、そんな中で浮上したリアル芋虫プリントカラーですが、これは魚へのアピールも勿論ですが、釣り人へのアピールでもあります。
それはミノーという概念から放たれた使い方をしてもらう切っ掛けとでも言いましょうか。
これからリアル芋虫をご使用頂くアングラーの皆さんは、きっと流れゆく芋虫をイメージして操作くれると想像します。
それではここで、試作モデルを昨年からご使用頂いている方々の実釣体験談をご紹介。
石川県在住小嶋氏の話
虫たちが騒ぎ出す時期、北陸で虫パターンでバイトが出るフィールドがある。蝉型ルアーを投げ倒していたこの日、見に来ては反転しているような波紋が数回続く。それもドキドキして楽しいのだが、やはり釣りたい。同じルアーばかり投げていてもプレッシャー与えて良くなさそうだと結び変えたナミアゲハカラー。対岸ギリギリに落としてベールを返した瞬間に…ん~!!あの瞬間はしっかり覚えてるなぁ~・・・今年も狙いにいかねば!
北海道在住齋藤氏の話
新緑の小渓にて虹鱒、蝦夷岩魚をターゲットに釣り歩いた際の一コマである。同ミノーの他カラーと比較し、明らかに落ちパクでの反応が良く、多くの鱒達がヒットした。単純に興味を示してくるというよりも、まるで本物の餌だと認識しているかのような反応を得られる場面が多々見られたのだ。また、どのカラーも背面部の視認性に優れ、サイトフィッシングでのエキサイティングなバイトシーンを楽しめるのも大きな魅力の一つであると感じた。これから迎えるハイシーズンにおいて、このキモカワな芋虫達がどのような可能性を見せてくれるのか非常に楽しみである。
愛知県在住sadda氏の話
晩夏の午後。タフな人気河川。水は減水気味でジンクリア。流れの向こうにある小さな落ち込み。リトリーブスペースはない。リアルキャタピラをキャストし波紋が消えるまで静かに待つ。そしてその瞬間は訪れた。疑いなく魚がルアーをひったくる。経験上リアルキャタピラの場合、魚はチェイスするのではなくルアーの真下にピタッと付く事が多い。この出方はドライフライのテレストリアルパターンやテンカラの釣りに近い。まさにルアーフィッシングのアンチテーゼ。いやジャンルをボーダレス化した新境地だ。
スタッフも体験したリアルプリントの世界
実は自分自身が芋虫プリントを引っ提げて初めて釣行したのは今年5月の岐阜河川遠征でした。
上記のように先行して使ってもらっていた皆さんの話を聞いてある程度自信もありイメージも出来ていたのですが、実際の魚の反応は期待以上。
まだ雪代も入り水量が多い条件下でも、着水後のノーアクションヒットや着水後に漂う芋虫プリントを見に浮いてくる魚も。
今までには無かった魚の距離感というか寄りというか、チェイスのそれとは違う世界を感じます。
さあ、ここまで来ればこれ以上の説明は不要でしょう。
付け加えるなら・・・ドリフトからのターン、ダウンからの定位置アクション等、オーソドックスなミノーイングでも釣れます。
最後はリアルプリントに採用した各芋虫について
ナミアゲハ
最もポピュラーなアゲハチョウである。生息域は日本全国。幼虫は柑橘類の葉を好んで食べる。成長した幼虫は若葉色をベースとした綺麗な模様で芋虫らしさ随所に見られモデルとしても最適。
フクラスズメ
ヤガ科の一種で日本全国で見つけやすいと思われ幼虫のサイズは上記二種より大きい。幼虫の食草はイラクサなど。模様には様々な要素が含まれ何に擬態しているのか、有毒感を表しているのか。触れても無害です。
ルリタテハ
生息域は日本全国だが近隣では見る機会が少ない。成虫は雑木林に飛び樹液を吸う。幼虫はサルトリイバラ等を好む。如何にも毒を持つような特徴的なトゲと体色であるが、刺される事は無い。
テストプリントを終えて実戦投入されたS45cw(製品はリップがクリアーです)
販売につきまして
2024.5.30お昼頃~6.2の期間、サムルアーズショップにて直接販売の先行受注を行わせて頂きます。
受注製品はS45cw、Suming-50cw、Suming-50cwSの3アイテム、それぞれにナミアゲハ、ルリタテハ、フクラスズメの3カラーとなります。
販売価格はS45cw:¥2,800-、Suming-50cwシリーズは¥2.900-
いずれも税別となります。
製品の出荷はご注文順となります。(生産と在庫状況により出荷が前後する場合も御座います)
6月中旬頃からのお届けを予定しております。
後日、サムルアーズ取扱店様でもご購入可能となります。
また、リアルプリント再生プログラムついての情報を改めて公開させて頂きます。
◎ここからはこのHPやレポートコーナーで未公開の釣果をご覧下さい。使用ルアーにはサミング70も含まれます。
北海道齋藤健太氏の釣果↓
北海道石川学氏の釣果↓
北海道小川貴恵氏の釣果↓
石川県小嶋克幸氏の釣果↓
愛知県小林卓氏の釣果↓
愛知県sadda氏の釣果↓