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- Date:
- 2023.6.8
- Place:
- Lake Biwa
- Angler:
- 出目金魚さん
- 時間:
- 22時〜翌13時半
- スタイル:
- 長靴
- 天候:
- 曇り時々晴れ
- 気温/水温:
- 気温24度
- 風向き:
- 西〜北風
- 水面状況 :
- 凪時々さざ波
lure | PROP DROP |
---|---|
釣果 | ニゴイ1 fish 正体不明4バラシ |
最大 | 55㎝くらい |
御社のプラグで釣れましたので御報告させてもらいます。北湖東岸に所用があり、最終の予定が終わったのは夜の20時。当初は18時には用事を終え、東岸をひたすら車で北上し尾上からトンネル通って西に渡り大浦経由で北湖西岸を釣り下り、深夜に帰宅予定でした。「遅なりついでや。お腹すいたし、とりあえずしっかりご飯食べてのんびり釣りして、朝には帰ろ」と思い、まずはブッカケうどん。塩津のコンビニでデザートしてから西に渡り南下、大浦の辺りでは、やっぱり大きな鹿が道路に飛び出てきて冷汗。とりあえず、今津周辺でタックルをセットしてプラグを投げ始めました。深夜の内湖へ様子見に。食用ガエルが大合唱しているなか、超巨大なナマズかライギョをバラシたところで、やたらと眠くなってしまいます。何とか京都のお家へ帰ろと車を走らせていたら、近江白浜の辺りで眠すぎてもはや危険レベル。迷惑にならない場所に車を止め、ちょっとだけ仮眠のつもりで目を閉じたら、気付けば朝の4時。夜通し釣りをするつもりだったのに、すでに周りはうすら明るい。「これはもう午前中は釣りをしよ」ということに決定!何箇所か寄り道の後、腰を据えて竿を出すことにしたのは大好きな遠浅の砂浜エリアでした。一番乗りでしたが、少し遅れて、年配のコアユ釣りの人が登場。じゃまをしないよう少し離れたところからプラッギングをスタート。まずは岸辺の表層で誘いを掛けていきます。不漁が心配されていたコアユはようやく大量に接岸を始めていて、コアユの沖すくい網漁の船や、鳥の鵜が何十羽と編隊を組んで次々と現れます。ハス・ニゴイ・バス、岸からは釣人にも狙われ続けるコアユ。なかなかに大変です。それにしても目前の雄大な風景の広がりと体を吹き抜ける涼しい風の、心地よいこと。水もキレイで、こんなにも素敵なフィールドに身を置ける幸せを感じます。最初は様子見でコトカスを投げていましたが、岸よりに反応は無くずっと沖まで飛ばした方がいい感じなので、フラッシュバック65に切り替えます。ハスが回ってきたら、なんらかの反応があるプラグです。飛距離は十分、キレのあるヒラ打ちで水面で仕掛けます。しかしどうにも、コアユの群れに付くフィッシュイーターの数は少ないもよう。反応が無いので、リップレスサミングのスラローマーで表層を泳がせてみますがダメ。早い誘いでは反応が薄く、浮かぶプラグで時にはポーズを入れゆっくり誘いたくなり、フランクサムに付け替えます。あらためて、フランクサムの飛距離はえげつない。投げていて爽快ですが、この日はどうも違う感じ。ここで、試しにダイビングサム90cwを投入。竿先を水面に向けてチョンとあおると、キレよくヒラを打ち飛沫をあげつつダイブして、フラットな側面がギラっと光ります。「おーっ、釣れそう」、小さな流れ込みの沖合でパシャっと出ました! 一瞬竿先に重みが乗ったものの、首を振られた瞬間にスッポ抜け!ブルシットでした。同じプラグでもう一回バイトが出ましたが乗らず。いろいろ試しながら、延々と浜を歩いていきました。途中で同世代の釣り人一人と、大阪から来たという明るい若者二人と挨拶。みんな釣れてはいませんでした。岬までで折り返し、引き返すことに。さっきダイビングサムで反応があった場所で、白っぽいスケルトンのフラッシュバックに貝の粉をふりかけてセルロースで仕上げたものに付け替えました。これは、私の最終兵器の一つ。サム山岡さんが塗装をされたという逸品です。クリアウォーターで独特の釣れ方をします。もしかしたら光に反応してる? との想いからの登用です。これがまた、やっぱりいい動き。水中から水面に向かって、唯一無二のヒラ打ちをします。「こいつは釣れそう」と思ってたら、フラッシュバックが強烈に水中に引き込まれました! 竿の根本まで一気に締め込まれ、やったーと感激してたらまたもやスッポ抜け。思わず「う〓こ!!」とつぶやきます。喉が乾いたので一旦車に戻って水分補給。あまりに悔しいので、最後に魚の反応がよかった流れ込みまで戻ります。そしたら、湖北の浜辺でよく遭遇するボーンフィッシュ(ニゴイ)が、岸辺を回遊しているのが見えました。サミング(初版のnat. BONEで黒色側面フレーク、お腹がオレンジのやつ)を投げたら本気で追っかけてきたけど、喰い付くまでいかず。ここで、ピンと閃きました。長すぎる前置きの後に、いよいよプロップドロップの登場です。プロップドロップは丸っこいカワイイ容姿で、小振りなのにベイトタックルでスムーズに投げられる絶妙なサイズ。その登場以来、いろいろと可能性を探ってきました。今までに釣ったのは、大きなギルと小さなバスで、それは中層でのただ巻きです。またノーマルタイプをカーブフォールさせて底に置いてしばらく放置しておいたら、巨大なコイが寄ってきて“スポッ”と吸い込んだこともありました。先日は湖東のハイプレッシャーエリアでブレード付きをカーブフォールさせている時に「コンっ」とアタリが出ました。ブレードのあるなしや、フックをどう組むかなど、いろいろお試し中です。今回釣れたのは、極小サイズ(♯8)の赤いダブルフックを前後に付けたものでした(お尻のブレード無し/尖りペラバージョン)。底まで落とし切ってから2、3回リールをゆっくり巻いては止めるを繰り返して、ボトム付近で根掛かりさせずに誘ってみるのが狙いで針を組んでいたやつです。今回は波打ち際に投げて、湖底で喰わせました。ニゴイは口を見ても分かるように、湖底をチョロチョロしているヨシノボリ・エビ・昆虫とかは好物と思われます。プロップドロップを沈め切ってから底を小突くのは、理に叶っているように感じます。狙い通りに釣れたのでしてやったりです。前日の晩からずっと、次は釣れるだろうと信じながら数百回は投げた後にようやく釣れたので、嬉しかったです。何かと外道扱いも多いニゴイですが、湖北の浜で釣れる個体はスピードにトルクもあり、焦ります。(私にとっては)「さすが琵琶浜ボーン!」 笑。 本家のボーンフィッシュは砂浜で回遊しつつ海底の生物を喰い漁っているそうですが、それは琵琶湖の浜のやつも同じ。本家にはかなわないもののどこか似ていて、かなり細くてシュッとしてます。帰る前に、コアユ釣りのおいちゃんに「さっきはバラしたいうて報告してたけど、ついに1匹釣れました」と話しかけると喜んでくれて「この辺で真昼間にルアーで釣れたのめずらしいわ」とリップサービス! 内心ウッシッシとほくそ笑みつつ上機嫌で帰宅しました。プロップドロップに感謝です。これからもいろんな状況で試してみます。
sum山岡の一言
「こんな釣りを楽しむ人も居るんだなあ」と読んでいて楽しくなってしまいました。竿の根元まで
曲げた魚の写真が見たかった。次回のレポートで宜しくお願い致します。ありがとうございました。