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- Date:
- 2023.9.5
- Place:
- 北海道河川
- Angler:
- ZONさん
- 時間:
- 12時半〜17時半
- スタイル:
- ウェーディング
- 天候:
- 雨のち曇り
- 気温/水温:
- 不明
- 風向き:
- 不明
- 水面状況 :
- 増水気味
lure | chunk suming-50cw suming-70F |
---|---|
釣果 | ニジマス アメマス ブラウントラウト ヤマメ |
最大 | ニジマス60cm |
去年も道東に来ていました。その時は雨が降り続くタイミングとかぶり、濁りの少ない川でしか釣りができませんでしたが、沢山釣れるニジマスや、足を伸ばしてわざわざ熊に怯えながら釣ったオショロコマなど、普段味わえない釣りを楽しみ、夜は長年の友人M氏、Y氏(もちろん釣り人)との飲みで1日を締めくくるという、釣り人のお正月のような日々を過ごせたことが何よりの幸せでした。京都に戻り、そんな日々を反芻しながら暮らしていたとき、M氏から送られてきたのは60cmを超えるワニのような顔のニジマスの写真でした。この写真によって、北海道の釣りで自分が望んでいた「60アップのニジマス」というものを思い出しました。北海道のニジマス釣りでは一度大型を逃して以来、小型の専門家となって17年が経ってしまっていたのです。そして、18年目の今年、ありがたいことに再び道東で釣りをする機会を得ることが出来たのでした。幸いどの川も濁りがなく、どこでも釣りが出来る状態です。まずは去年入れなかった本流、10年以上前に正体不明の大物をバラしたポイントから始めることに。バラした深場は早瀬になっており、月日の流れを感じます。ちょっと肩透かしくらいつつ、何となくサミング70を投げていると、瀬尻に差し掛かったあたりで割と強いアタリが、そしてウグイ以上、ニジマス以下の引きに、何が釣れたんだろうと思っていると、姿を見せたのは35cmくらいのアメマスです。この引き思い出しました。なつかしい。嬉しい。最近この水系ではめっきり数が減ってしまったそうです。そのまま釣り下ると、流心では時々背鰭を見せたり跳ねたりしている魚がいます。多分、鮭です。しばらくすると扇状にゆっくりと引いていたサミング70がダウンに差し掛かった時にさっきより一回り小さなアメマスが来ました。その後日差しがきついくらい晴れ始め、アタリもなくなってきた気がしたのでポイントを変え、ここでも早瀬から開きを狙います。今度はアップに引いてきた赤いサミング70に小さなニジマス、ダウン気味のチャンクでブラウントラウトの30cmくらいのが釣れ、その後支流でめちゃ小さいヤマメ、4目釣りを達成し、小型専門家の仕事を全うして1日を締めくくりました。2日目は雨模様、雨男としては動じることなく、しかし、午後からのM氏との釣りに備えて、控え目に本流でボウズ。いよいよ、今回の本命の川に向かいます。何故か本降り。しかしいつもはクリア過ぎるこの川にはプラスに働くかもと前向きに2台の車は走ります。そうです、広範囲を通して釣るため2台で行こうというM氏の提案です。到着した川は釣りはなるなと言うくらいの濁りですが、ここを通すことに決め、去年訪れた時は白濁りで釣りというよりも危険な状況だったあの川を釣り上がります。もちろん雨。濁りはちょっときつくなって、増水で川渡りもなかなか大変。しかし、それがチャンスとポジティブにキャストを続けるも、ノーチェイス。反応のないまま進むと、強烈に濁った沢が流れ込んでおり、その上流からは、釣り人なら誰もがちょうどいいと思える水色になっています。その後、群れるサクラマスに遭遇したあたりから、釣り人なら誰もがなんか良さそうと思える雰囲気が漂い始め、次の淵で突然チェイスが多発します。ルアーはチャンク。魚は小さいのですが、こんなにチャンクを追うとは、やっぱり北海道なのか、よくわからないが普段の川とは何かが違う。とはいえ、なかなか乗らず、サミング50でやっと釣り上げることが出来ました。小さいけれど、この川のニジマスは美しい。そして、次の淵、手前の岸よりでポコっと頭を出すかなり大きな魚を確認。今日みたいな水量の時は普段の付き場は流れが早くて、大きい魚はゆったりとしたところに居ると思う、というM氏の言葉通りです。季節的に増水すると沢山流れてくる落ち葉が煩わしく、さらに岸よりに着いてるのかも。サクラマスかも知れませんが、そこを通るようにチャンクをアップに投げて2投目、白く光るチャンクに食いつく大きな魚影を目撃、というか釣れてる?サクラマス?ほっぺた赤いしニジマス?自分とそれが糸で繋がってることに動揺しながら、M氏に伝えます。60アップを狙ってるはずの自分のネットは小さい、バラしたくないので迷うことなくM氏にお願いする。見事ネットに入ったのは、凄すぎてまともに見れないくらいのニジマス。いつのまにか雨も止んでいる。まじか、すごい!くらいの語彙でしばし鑑賞、撮影の後、何よりも体力を使った魚の蘇生を優先させるM氏の的確な対処で、無事流れに戻すことが出来ました。もう十分、これ以上は望まないと言いつつ、使い続けるチャンクに食いついたのはめちゃくちや暴れる40cmくらいのニジマス、ジャンプしたと思ったら、猛ダッシュ、全力でニジマスと言う魚を教えてくれます。アップでグリグリ巻いたら迷いなく食ってきました。次はアメマス、まさかのヤマメもチャンクに食ってくる。崩壊した堰堤のような構造物の上のゆったりとしたポイントでは、チャンクの取り合いをするニジマスの大きい方が釣れるという、なんなんだ?と魔法にかかった状態、或いは夢オチを恐れつつ、大場所でバラしたあたりから、魚の反応も薄くなりました。そろそろ時間がせまり、テンポをあげて退渓ポイントに辿いたところで魔法が解けたヘロヘロのおっさんの完成です。遡行中も当然ヘロヘロでしたけど。状況をみて魚の着く場所を見つける、そこにルアーを通すと魚が食いついた。シンプルすぎてルアーに関する技術的なことは何も言えないのですが、川のニジマスのことを熟知しているM氏の導きが技術としか言いようのない釣りでした。
sum山岡の一言
熊に出会う事無く念願の60を釣る事が出来、おめでとうございました。京都と比べれば別世界。気候変動と開発によって変わる事の無い事を祈りたいです。ありがとうございました。